古旅 日本の古い町並み

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所子の町並み(鳥取県大山町)


2024年4月4日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 鳥取県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★80

町並み保存度
★★★★★
★★★★★90
「カミ」と「シモ」に分かれる所子の町並みですが、特に古くからの家並みが集中する「シモ」の集落の町並みは感動的です。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★70
小さな農村集落であり町並みの範囲はそれほど大きくはありません。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★80
田畑に囲まれたのどかな集落を散策すると力石や六地蔵など色々な発見があり散策を楽しめます。

所子(ところご)は、中世に下賀茂神社(賀茂御祖神社)の領地(社領)となり、近世初頭までには現在の集落の原型となる所子村が形成されたと考えられています。
江戸時代中期頃には村の北西に新しい集落群が形成され、南東にある元の村を「カミ」、北西の村を「シモ」と呼ぶ集落に発展していきました。

大山への参詣道である坊領道はこの集落内を通っています。この坊領道沿いには国の重要文化財である門脇家住宅をはじめ、江戸から昭和初期に建てられた大規模な家屋群が現在も多く残されており、2013年には重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。


目次

シモ(下の家屋群)


門脇家住宅(重要文化財)と東門脇家住宅(有形文化財)


門脇家住宅(写真左)と東門脇家住宅(写真右)
門脇家住宅(写真左)と東門脇家住宅(写真右)
大庄屋の屋敷として1769年(明和6年)に建てられた門脇家住宅は、山陰地方を代表とする大型民家であり、母屋と2つの蔵と水車小屋が重要文化財に指定されています。

通称「東門脇家」と呼ばれる右側の屋敷は、向いの門脇家の分家で酒造業や金融業を営んでいたようです。

南門脇家住宅(県指定保護文化財)


南門脇家住宅(県指定保護文化財)
南門脇家住宅(県指定保護文化財)
シモの集落の南西の端にある南門脇家住宅は大変広大な敷地をもち、この地域の江戸時代後期の上層農家の住宅形式をよく伝える建築とされています。重要文化財に登録されている門脇家から1781年(安永10年)に分家したようです。

大山への参詣道である坊領道


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大山への参詣道である坊領道はこの集落内を通っています。

大山町所子の町並みfurutabi.com>
特に「シモ」の集落には現在も古くからの家並みが集中していて素晴らしい景観が残されています。

大山町所子の町並みfurutabi.com>

カミ(上の家屋群)


美甘家住宅


美甘家住宅furutabi.com>
美甘家住宅は江戸時代の後期の建築で2009年(平成21年)に国の有形文化財に登録されています。土塀の長さからも敷地の広大さがわかります。

美甘家住宅furutabi.com>
この庭園には富士山の噴火でできた珍しい溶岩石が使われています。

力石


力石
力石
この地域の若者が力比べに使った石と言われています。

サイノカミさん


サイノカミさん
サイノカミさん
村に災いが入ることを防ぎ良縁をもたらすとされる「サイノカミ」と呼ばれる男女の双神像で、1710年(宝永7年)に建立されました。現在も大切に祀られています。

六地蔵


六地蔵
六地蔵
小さな集落の周りにはのどかな風景が広がります。シモの六地蔵は1789年(寛政元年)に建立されたものです。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR大山口駅から徒歩約15分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(所子重要伝統的建造物群保存地区駐車場)があります。





訪問日:2023年4月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、大山町所子の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。


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