日本の古い町並み

 「古旅」(ふるたび)では、街道や宿場町、城下町を中心に日本の古くて懐かしい雰囲気のある町並みに関する情報を紹介してます。保存度・規模などの観点からランキング形式で掲載しておりますが、すべてお勧めできる町並みばかりをピックアップしています。
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美山町北の町並み(京都府南丹市)
美山町には茅葺き民家が多く残り、石垣に築かれた段々の屋敷地や、茅葺き屋根の建物が連続する景観を形づくっています。こうした景観は周囲の山林や社寺と調和し、歴史的な風情を今に伝えており、1993年(平成5年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
嵯峨鳥居本の町並み(京都市右京区)
嵯峨野の最も奥にある鳥居本は、江戸時代中期から愛宕詣の門前町として栄え、明治時代には、町家や茶店が愛宕街道沿いに建ち並び、観光地として発展しました。現在においても嵯峨野鳥居本は風致がよく保存されており、1979年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
上賀茂社家町の町並み(京都市北区)
京都の上賀茂神社の南東の上賀茂本通には、明神川に沿って、石垣と土塀に囲まれた旧家、明神川に架かる小橋、瓦葺きの門などの町並みが続く「社家町」が残されています。社家の町並みは、1988年(昭和63年)には重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
今庄宿の町並み(福井県南越前町)
古くから交通の要衝として栄えた今庄は、江戸時代を通じて越前で最も繁栄した宿場町でした。天保年間(1830〜1844年)には、約290軒の家屋に1300人以上が暮らしていたとされています。現在においても今庄には、往時の町割りや短冊型の屋敷割が程度良く残されており、2021年(令和3年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
竹富島の町並み(沖縄県竹富町)
竹富島は、石垣島の南西約6kmにある、サンゴ礁でできた低島です。島の中心には東・西・仲筋(なかすじ)の3つの集落があり、昔ながらの農村の景観がよく残っています。集落の道には白砂が敷かれ、道沿いには赤瓦の屋根を持つ民家が、サンゴ石灰岩の石垣やフクギの屋敷林に囲まれて建ち並んでいます。
川越の町並み(埼玉県川越市)
川越藩は1590年(天正18年)に立藩し、1639年(寛永16年)には、島原の乱の鎮圧で功績を挙げた松平信綱が藩主となりました。「知恵伊豆」と称された信綱は、城下町の整備を行いました。1893年(明治26年)の川越大火により、市街地の大部分が焼失しましたが、川越の商人たちは耐火性に優れた蔵造りの商家を建て町を復興しました。
佐原の町並み(千葉県香取市)
江戸時代より利根川水運の拠点の一つとなり物資の集散地として発展した佐原は、明治時代以降も繁栄を続け「北総の小江戸」や「水郷の町」と称されました。現在も、佐原の小野川沿いと香取街道沿いには江戸末期から昭和前期の建物が数多く残されています。
吉良川の町並み(高知県室戸市)
古くから木材や薪などの集積地であった吉良川では、明治時代になると備長炭の生産が始まり、良質な備長炭を生産するようになりました。そのため吉良川では、吉良川炭を扱う商家や廻船問屋が隆盛を誇り、その繁栄を背景に吉良川の町並みが形成されました。
出羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)
出羽島は、徳島県牟岐港から3.7kmの沖合に浮かぶ島で、江戸後期から昭和前期にかけて、鰹漁を中心とした漁業で栄えた漁村集落です。島内には現在も幕末の建物を最古として、明治から昭和前期にかけての伝統的な建物が密集して残っており、2017年(平成29年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
安芸の町並み(高知県安芸市)
土居廓中は、戦国時代に築かれた安芸城を中心に、江戸時代に土佐藩の家老・五藤家が大規模な屋敷を構えたことで形成された武家町です。こうした歴史的な町並みは、武家地特有の風情を今に伝えており、2012年(平成24年)には、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。