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瑞巌寺(宮城県松島町)
瑞巌寺(宮城県松島町)

瑞巌寺とその周りの建物

日本三景の一つとして有名な松島にある臨済宗妙心寺派「瑞巌寺」は、平安時代に慈覚大師円仁によって天台宗「延福寺」として創建されたと伝えられています。
関ヶ原の戦い後、伊達政宗は仙台城の築城とともに神社仏閣の造営を盛んに行いました。
その一つが衰退していた瑞巌寺(当時は臨済宗建長寺派「円福寺」)の復興で、1609年(慶長14年)の完成以降、伊達家の菩提寺として領内随一の規模を誇りました。
桃山建築の特色をよく表している瑞巌寺の建造物は、1953年(昭和28年)に本堂と御成玄関が、1959年(昭和34年)に庫裡と本堂をつなぐ廊下が国宝に指定されました。
国宝 瑞巌寺

伊達政宗によって創建された瑞巌寺は、5年の歳月をかけて1609年(慶長14年)に完成しました。
本堂と御成玄関は昭和28年(1953)に国宝に指定されています。
拝観料: 大人700円 子供400円
詳しくはの瑞巌寺のウェブサイトでご確認ください。
瑞巌寺 本堂
瑞巌寺 庫裏
登竜門
中門
法身窟(ほっしんくつ)

鎌倉時代中期(13世紀半ば)、諸国行脚していた西條時頼が、後に臨済宗円福寺の開山となる法身性西(ほっしんしょうざい)と出会った場所と伝えられています。
瑞巌寺洞窟群

瑞巌寺洞窟群は納骨や供養のために造られたもので、鎌倉時代から江戸時代まで造営が続けられていました。
松島は古くから「奥州の高野」と呼ばれ、浄土往生を祈念する霊場でした。
瑞巌寺五大堂

現在の瑞巌寺五大堂は1604年(慶長9年)に伊達政宗によって建立されたと伝えられており、東北地方現存最古の桃山建築とされています。慈覚大師円仁が延福寺を開創した際、毘沙門堂に五大明王像を安置したことから五大堂と呼ばれるようになりました。五大明像は、33年に一度だけ開帳されます。
三聖堂

三聖堂は1682年(天和2年)に鵬雲(ほううん)によって建てられました。「三聖堂」と書かれた扁額が掛けられていますが、これは創建者鵬雲本人によって書かれたものです。中央に聖観世音菩薩、左に達磨大師、右に菅原道真を安置したことから三聖堂と呼ばれています。
水主町(かこまち)の民家

瑞巌寺の東側にある水主町(かこまち)には水主衆(かこしゅう)と呼ばれる人々が集団で住んでいました。水主衆は仙台藩主などが松島遊覧をする際の御座船を操った人々で、多い時には48軒もの住居が建ち並びました。この住居は最後に残った1棟でこの場所に移築・復元されました。
雄島(おしま)

朱塗りの渡月橋を渡ると雄島です。
雄島には108の岩窟があったといわれています。現在はそのうち約50ほど残っていて雄島の至る所に岩窟を見つけることができます。海外の遺跡に来たような不思議な雰囲気です。
薬師堂跡

奥州御島頼賢碑

雄島の南端にある奥州御島頼賢碑
堂の中の石碑は、鎌倉時代末期の1307年(徳治2年)に妙覚庵の主であった頼賢の徳行を後世に伝えるため頼賢の弟子たちが造立したものです。石碑を守る鞘堂は、1911年(明治44年)から1915年(大正4年)にかけて宮城県によって松島公園整備事業の一環として建てられました。
アクセス

【電車でのアクセス】
仙石線 JR松島海岸駅より徒歩10分
東北本線 JR松島駅より徒歩25分
【車でのアクセス】
仙台松島道路松島海岸ICより車で約10分。
【駐車場】
松島公園駐車場(有料)が利用できます。第1〜第5駐車場まであり大変広い駐車場です。料金等は駐車場によって異なりますので、松島公園駐車場のウェブページでご確認ください。
訪問日:2022年9月
最後まで見ていただきありがとうございます。
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