【建物感動度】 |
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太宰治の生家として知られるこの豪邸は、衆議院議員であった太宰治の父、津島源右衛門によって1907年(明治40年)に建築された入母屋造りの建物です。
階下11室、278坪、二階8室、116坪、付属建物や泉水を配した庭園など合わせて宅地約680坪の非常に大きな邸宅で、米蔵にいたるまで日本三大美林のヒバを使うなど大変贅沢な建築です。
中学進学に伴い1923年(大正12年)に青森市へ転居するまでこの家で暮らした太宰は、「苦悩の年鑑」の中でこの家を「この父は、ひどく大きい家を建てた。風情も何も無い。ただ大きいのである」と書いています。
太宰の死後、1950年(昭和25年)に津島家はこの家を町内の旅館経営者に売却し、旅館「「斜陽館」して平成8年まで46年間にわたって営業されました。「斜陽館」には太宰ファンが多く宿泊に訪れて、中には喫茶店も併設されていたようです。
旅館の営業を終了した後は、1996年(平成8年)金木町が経営者から斜陽館を買い取り、現在は太宰治記念館 「斜陽館」として公開されています。
金木山雲祥寺は400年にわたる歴史がある奥津軽最大の寺院で、太宰治の「思ひ出」に紹介されてから多くの観光客が訪れるようになりました。
津軽三味線会館は斜陽館の駐車場の奥にあります。
金木町は津軽三味線発祥の地として知られます。金木町の出身の津軽三味線の始祖、神原の仁太坊とその門下によって津軽三味線の木曽が築かれました。
記念館では津軽三味線の演奏を実際に見ることができ、この時は津軽三味線の歴史についても実演とともに説明してくれました。
太宰治記念館「斜陽館」は五所川原市の旧金木町の中心部にあります。
【電車でのアクセス】
JR五所川原駅から津軽鉄道で30分、金木駅で下車、徒歩約7分。
【車でのアクセス】
青森空港から車で約1時間10分程度です。
下の地図の場所に無料駐車場(斜陽館向かいの観光物産館駐車場)があります。
訪問日:2022年7月
最後まで見ていただきありがとうございます。
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