古旅 日本の古い町並み

出羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)


2025年2月5日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 徳島県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★77

町並み保存度
★★★★★
★★★★★80
集落全体に明治から昭和前期にかけての伝統的な建物が密集して残っています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★70
小さな集落ではありますが、島の集落全体が古い町並みで見所です。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★70
島は観光化されておらず、車が一台もない静かな島内をゆっくり観光できます。

出羽島は、徳島県牟岐港から航路距離3.7kmの沖合に浮かぶ島で、江戸後期から昭和前期にかけて、鰹漁を中心とした漁遠洋漁業で栄えた漁村集落で、最盛期には1000人近くの人々が暮らしていました。

現在では40人を下回るほどまで人口が減少していますが、島内には現在も幕末の建物を最古として、明治から昭和前期にかけての伝統的な建物が密集して残っており、2017年(平成29年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。「漁村集落」の選定は京都府与謝郡伊根町伊根浦に続き、全国で2例目になります。


目次

出羽島の漁村集落


手羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)
出羽島は、かつてカツオ漁などの遠洋漁業で栄え、最盛期には1000人近くの人々が暮らしていました。しかし、現在では40人を下回るほどまで人口が減少しています。

手羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)
島には車が一台もありません。人の気配もほとんどしない静かな町を歩いていると、まるで時間が止まったような不思議な感覚に包まれます。

手羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)
出羽島の建物は、時代が進むにつれて、平屋からつし二階、中二階、本二階へと徐々に軒の高さが上がる傾向があります。

手羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)
一階の正面にミセを設けた「ミセ造り」や出格子、二階の窓に手すりを付けるなど、それぞれの時代の建築の特徴が見られます。

手羽島の漁村集落(徳島県牟岐町)

「ねこぐるま」と呼ばれる手押し車


出羽島の「ねこぐるま」
自動車が一台も走っていない出羽島では「ねこぐるま」と呼ばれる手押し車が必需品です。島のあちらこちら様々なねこぐるまを見ることができます。

「ミセ造り」の家屋


出羽島「ミセ造りの家屋」
出羽島では「ミセ造り」と呼ばれる造りの家屋が特徴的です。玄関の横に上ミセと下ミセと呼ばれる板戸があり、上ミセを跳ね上げるとガラス戸があり、下ミセをおろすと縁台となる仕組みになっています。

出羽島「ミセ造りの家屋」
上ミセと下ミセともに閉じている状態の「ミセ造り」の家屋。

出羽島「ミセ造りの家屋」
上ミセを跳ね上げるとガラス戸があります。

 出羽島「ミセ造りの家屋」
この民家では上ミセと下ミセともに開けられています。

出羽島へのアクセス


出羽島連絡船(大生丸)
出羽島連絡船(大生丸)

牟岐港(徳島県牟岐町)から出羽島連絡船で約15分。
大人1名 片道220円(料金は船の中で支払います)
出羽島連絡船の時刻表・料金表についてはこちら(牟岐町のウェブサイト)でご確認ください。

【牟岐港まで電車でのアクセス】
牟岐港の連絡船乗り場まで、JR牟岐線、牟岐駅から徒歩約8分
【車でのアクセス】
下の地図の場所(出羽島連絡船乗り場)に無料駐車場があります。



訪問日:2025年1月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、出羽島についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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