宿根木の町並み(新潟県佐渡市)
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町並み保存度
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入り江の奥に2階建ての板張りの家々が密集して並ぶ独特の町並みが見事に残されています。
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町並みの規模
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広い集落ではありませんが、保存地区内には106棟にのぼる伝統的建造物が密集して軒を連ねています。
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観光魅力度
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他の地域では見られない独特の家々が並ぶ景観は一見の価値があります。 たらい舟などの観光も楽しむことができます。
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宿根木は、古くから小木半島の要港として栄えてきました。近世になると西廻海運の発達により、小木港が幕府公認の北前船の寄港地となり、宝暦年間に佐渡産品の島外移出が解禁されると、宿根木の廻船は全国各地を行き来するようになり、港は大いに賑わいました。
明治維新のあと、松前藩による入港制限が撤廃されると蝦夷地との往来が盛んになり、佐渡の南端に位置する宿根木は寄港地としてさらに重要な役割を果たすようになりました。船主や船乗りをはじめ、船大工、鍛冶屋、桶屋など、廻船業に関わる多くの人々が暮らすようになり、入り江の奥に広がる狭い谷間には、2階建ての家々がびっしりと並ぶ独特の町並みが形成されました。
その後、明治中期になると北前船が姿を消し、宿根木も寄港地としての賑わいを失いましたが、火災や災害による被害もなく、町並みは良好に保たれてきました。現在も往時の面影を色濃く残しており、1991年(平成3年)には「港町」として重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
北前船の寄港地として栄えた宿根木の町並み
佐渡市の最南端に位置する宿根木は、北前船の寄港地として発展し、江戸時代後期から明治初期にかけて最も栄えました。
保存地区内には106棟の伝統的建造物が残り、その多くは板張りの外壁を持つ2階建ての家屋です。
家々の外観は質素ですが、内部には北前船で財を成した船主の繁栄を感じさせる豪華な造りが見られます。
路地に挟まれた狭い敷地に合わせ、船大工たちが工夫を凝らして建てた家々が密集し、宿根木ならではの独特な町並みを形づくっています。
中でも、三角形の敷地に建てられた「三角屋」は、限られた土地を最大限に活かした船大工の知恵と技が詰まった建物で、宿根木を象徴する存在となっています。
宿根木には20棟を超える土蔵が現存し、いずれも「鞘(さや)」と呼ばれる板壁で囲われています。これは、塩害から蔵を守るとともに、蔵の存在を隠して盗難を防ぐ目的があったと考えられています。
広い集落ではありませんが、保存地区内には伝統的建造物が密集して軒を連ねています。
旧郵便局舎
宿根木で数少ない洋風建築であるこの郵便局は1921年(大正10年)に石塚家によって建てられました。石塚家は、廻船業で財を成したあと、通信、薬局、郵便局へと事業を展開しました。
覆屋(おおいや)の中にある土蔵
海風等が強い地域であるため覆屋をかけて漆喰を保護しています。土蔵を隠し盗難を防止する意味もあったといわれています。
展望台から見える石置木羽葺屋根の町並み
展望台からは、石を並べた独特の「石置木羽葺(いしおきこばぶき)」の屋根が連なる宿根木の町並みを一望できます。この屋根は、杉の丸太を薄く割った板を何枚も重ね、その上に押さえ石を並べて仕上げたもので、宿根木ならではの工法です。屋根の木羽は2〜3年ごとに差し替えられ、その作業は、海で働く男性たちに代わって、地元の女性たちの手によって行われてきました。
宿根木遊歩道とたらい舟
佐渡島では江戸時代後期から魚介類やわかめなどの海藻類を取るためにたらい舟が利用されてきました。現在は観光として宿根木を含め3ヶ所のたらい舟の乗り場があります。冬季は休業になりますのでご注意ください。乗れる時期や料金等、詳しくは
新潟観光ナビでご確認ください。
相馬崎隧道(宿根木遊歩道)
たらい舟乗り場のすぐ近くの海岸には宿根木遊歩道があります。その途中にある相馬崎隧道は手掘りのトンネルで昭和10年から5年の年月をかけて海岸の崖をくり抜いたもので、アラメ(海藻)の貯蔵庫として使われていました。
宿根木の隆起波食台
相馬崎隧道を抜けると赤茶けた広い海岸が見えてきます。その先に見える岩は1802年に発生した小木地震で、約2mほど大地が隆起してできたもので、隆起波食台と呼ばれています。
アクセス
【バスでのアクセス】
最寄りのバス停「宿根木」から、徒歩約1分。
【車でのアクセス】
小木港から約10分
下の地図の場所の宿根木町並み見学駐車場(無料)を利用できます。
訪問日:2025年11月
最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、宿根木の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。
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裕人
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2025/11/21 09:31
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宿根木は非常に有名ですよね。板張り外壁、石置きの屋根、狭い路地で独特の雰囲気がありますし、三角屋のようないびつな形の家もいいですよね。清九郎のモデル施設は内部の板張りの雰囲気がよいこと、空間が広いこと、ふすまや欄間、掛け軸が綺麗に保存されています。お庭には洞窟があり保管する場所だったのかなと思います。私はこの町並みを写真で撮ってただけですが、たらい船乗り場には結構観光客がいましたよ。あまりしない体験ですしね。
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なおきち(古旅管理人)
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2025/11/22 14:34
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WEB
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宿根木の町並みは想像以上に良かったです。狭い路地に板張りの家々が建ち並ぶ町並みは他では見られないものですね。私が訪れたときは、観光の方がちらほらいらっしゃる程度だったのですが、季節によっては混みあうこともあるようですね。たらい船も佐渡で体験できる珍しいものの一つですね。そういう立地も含めて宿根木観光は魅力だと思います。
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