古旅 日本の古い町並み

美々津の町並み(宮崎県日向市)


2024年8月26日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 宮崎県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★77

町並み保存度
★★★★★
★★★★★85
「ツキヌケ」と呼ばれる防火地のある地域を中心に、江戸時代から明治時代にかけての建造物群が見事に残されています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★75
古い町並みが連続して軒を連ねるエリアはそれほど広くありませんが、一部のエリアは途切れることなく古い民家が軒を連ねており、素晴らしい風景が見られます。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★70
古い町並みが残る静かな港町の雰囲気は素晴らしく、三本の通りやそれらを繋ぐ路地を歩くと色々な発見があり好奇心を掻き立てられます。

目次

江戸時代に高鍋藩の商業港として繁栄した美々津


古くから港町として発展してきた美々津(みみつ)は、江戸時代に高鍋藩の重要な商業港として繁栄し、藩主の秋月氏も参勤交代にこの港を利用していました。江戸時代に整備された港から南に延びる三本の通りや、「ツキヌケ」と呼ばれる防火地は、美々津の歴史的景観を形作る重要な要素となっています。

現在でも、旧い敷地割や石畳とともに、江戸時代から明治時代にかけて建てられた歴史的な建物が数多く保存されており、1986年(昭和61年)には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。


美々津の町並み(宮崎県日向市)
現在は静かで落ち着いた雰囲気が漂う町ですが、古くから港町として発展し商業で賑わってきた名残を随所に感じます。

美々津の町並み(宮崎県日向市)
途切れることなく続く古い町並みは感動的です。

中町廻船問屋通り
中町廻船問屋通り
中町廻船問屋通りには立派な建物が並び、江戸時代の終わりから明治時代にかけて多くの船問屋が並んでいた名残が今でもはっきりと見られます。

旧下町共同井戸
旧下町共同井戸
「ツキヌケ」と呼ばれる防火地の一角にある共同井戸です。湧き水の少ない美々津の貴重な水源だったようです。

白漆喰と石畳が美しいツキヌケの通り
白漆喰と石畳が美しいツキヌケの通り
美々津では江戸時代から防火対策を考慮した火除けの町づくりが行われてきました。家々は漆喰で塗り固められ、通りと通りの間にはツキヌケと呼ばれる火災を防ぐための空き地が設けられました。

「ツキヌケ」と呼ばれる防火地
「ツキヌケ」と呼ばれる防火地

美々津の町並み(宮崎県日向市)
路地を歩くと色々な発見があり好奇心を掻き立てられます。

バンコが取り付けられた美々津の古民家
バンコが取り付けられた美々津の古民家
美々津の民家には「バンコ」と呼ばれる折り畳み式のベンチをよく見かけます。住民が外で休息したり、近所の人々との交流を楽しむために使われてきたもので、美々津の町の独特な文化や生活様式を感じさせます。

美々津軒 廻船問屋「旧矢野家」
美々津軒 廻船問屋「旧矢野家」
美々津軒は1884年(明治17年)に建てられた廻船問屋「旧矢野家」の建物を修理・復元したもので現在は内部を無料で公開しています。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR美々津駅から徒歩約25分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(美々津海岸観光駐車場)があります。



訪問日:2024年1月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、美々津の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




コメントを書く
メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。
コメント *
お名前 *

サイト

メール









ページ上に戻る

ホーム古い町並み都道府県町並み感動度古旅へのご連絡サイトマップ

furutabi.com