古旅 日本の古い町並み

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松崎の町並み(静岡県松崎町)


2025年7月30日
古い町並み , 静岡県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★40

町並み保存度
★★★★★
★★★★★30
なまこ壁の建物は減りつつあるものの、地域の努力により珍しい町並みが保存されており、十分に見ごたえがあります。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★40
町並みの規模はそれほど大きくありません。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★50
建物全体がなまこ壁で覆われた珍しい町並みは一見の価値があります。
趣のある静かな町並みをゆっくり散策できます。

伊豆半島西海岸に位置する松崎町は、美しい「なまこ壁」の町並みで知られています。

松崎では明治初期に養蚕が盛んになり絹の輸出により富を得た人々が、強い西風や火災に耐える丈夫な住まいを求め、瓦と漆喰を用いた「なまこ壁」造りの家を建て始めました。
その後、林業や漁業の発展とともに、裕福な人々が競ってなまこ壁造りの家を建てるようになり、こうした建築が町中に広がりました。
また、この風土と産業のなかで左官職人の高度な技術が磨かれたため、町には見事な漆喰細工や鏝絵(こてえ)が残されることになりました。

現在も、松崎には母屋や蔵などに用いられた多くのなまこ壁の建物が日常生活に息づきながら保存されています。


目次

松崎町「なまこ壁」の町並み


明治商家 中瀬邸(松崎ビジターセンター)


松崎町「なまこ壁」の町並み
松崎でひときわ目を引く中瀬邸は、1887年(明治20年)に建てられた呉服問屋「依田直吉呉服店」の邸宅です。店の屋号が「中瀬」だったことから「中瀬邸」と呼ばれています。

松崎町「なまこ壁」の町並み
1988年(昭和63年)に松崎町が母屋や土蔵など7棟からなるこの大邸宅を買い取り、母屋部分を民俗資料館として一般公開しています。2013年(平成25年)には蔵を活用して、伊豆半島ジオパーク松崎ビジターセンターが開設されました。入場は無料です。

松崎町「なまこ壁」の町並み
建物は木材から細かな彫刻、金物に至るまで贅が尽くされており、当時の豪商の生活の様子を垣間見ることができます。

なまこ壁の町並み


松崎町「なまこ壁」の町並み
松崎町の町並みを彩る「なまこ壁」は、白と黒のコントラストが美しい伝統建築のひとつ。建物の壁に平瓦を貼り、継ぎ目にかまぼこ型に盛り上げた白い漆喰(しっくい)を塗ることで、まるで海の生き物「なまこ」のような姿に見えることから、この名がつきました。

松崎町「なまこ壁」の町並み
全国にはさまざまななまこ壁の様式がありますが、松崎町で多く見られるのは「四半目地(しはんめじ)」。これは、方形の瓦を斜めに貼ることで水はけをよくし、風雨に強くした、松崎ならではの工夫です。

松崎の町並み(静岡県松崎町)
セメントや建築ボードがなかった時代、なまこ壁は風・雨・火災といった自然災害から人々の暮らしを守る頼もしい存在でした。美しさと実用性を兼ね備えたこの壁には、職人の知恵と技が息づいています。

伊豆文邸
伊豆文邸
伊豆文邸は、1910年(明治43年)に建てられた建物で、かつては呉服商として栄えた商家です。木造2階建て、延べ約260uの母屋には、正面の帳場や土間などがあり、さらに建物の裏手には、なまこ壁造りの土蔵が2棟が現存しています。

近藤平三郎生家
近藤平三郎生家
こちらは、薬学博士・近藤平三郎の生家です。平三郎は薬剤開発において大きな功績を残し、1958年に文化勲章を受章した、松崎が生んだ偉人の一人です。その生家は、松崎の中宿通りに今も残っており、家系は1699年(元禄12年)から生薬業を営んでいた伝統ある商家でした。

松崎町「なまこ壁」の町並み

アクセス


【電車でのアクセス】
伊豆急行 「下田駅」から東海バス(W40堂ヶ島行 [松崎経由])に乗車し、「松崎」まで約50分
明治商家 中瀬邸(松崎ビジターセンター)まで徒歩10分
詳しくは東海バス発着時刻表でご確認ください。

【車でのアクセス】
中瀬邸(松崎ビジターセンター)の隣(下の地図の場所)の3時間無料駐車場を利用できます。





訪問日:2024年9月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、松崎の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。


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コメント
裕人 2025/08/01 08:03
私は、なまこ壁を生かした岩科学校に見学へ行った帰りに松崎町は車で通りすぎたのですが、家々になまこ壁があって、意外と町全体がこのような印象を残しているところは少ないのではないかと思います。
松崎町で見られるのは「四半目地」ということで、他の地域でも見ましたが全部同じ模様なのかと思っていました。独自性があっていいですね。

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なおきち(古旅管理人)
2025/08/01 10:07
WEB
私も岩科学校とその近くの農村の町並みにも行きました。
四半目地のようななまこ壁はほかの地域でも見るような気がしますが、壁の下半分くらいまでが多いように思います。
この地方では壁全体がなまこ壁なのが独特で興味深かったです。
その分だけ左官の手間がかかりますしきっと建築費も高くついたんでしょうね。



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