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古い町並み
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黒石市中町の町並み(青森県黒石市)
黒石市中町の町並み(青森県黒石市)

町並み保存度
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小さい範囲ではありますが、江戸時代から残されている珍しい「こみせ」のある町並みは見ごたえがあります。
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町並みの規模
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「中町こみせ通り」は広い範囲ではありませんが、その周辺にも昭和レトロな感じの町が広がっていて散策を楽しめました。
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観光魅力度
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「中町こみせ通り」の周辺には見どころが多く、土産物店や飲食店などもあり誰もが観光を楽しめます。
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黒石は、1656年(明暦2年)に、黒石藩祖の津軽信英公が津軽藩から分知(ぶんち)されて以来、330年余りに渡って城下町として栄えてきました。
特に、中町は青森方面に通じる街道の要衝でもあったため、造り酒屋や呉服屋などが軒を並べ前町や横町とともに大変繁栄しました。
黒石市中町の町並みで特徴的な「こみせ」は木造のアーケードで、冬の積雪や夏の陽射しを避けながら買い物ができるよう江戸時代前期に考案されました。
「中町こみせ通り」のように「こみせ」がまとまった形で残されている「伝統的建造物群」は全国でも類例がないといわれています。
黒石市中町(中町こみせ通り)の町並み

こみせ通り

黒石市中町地区の「こみせ」は雪や陽射しを避けながら買い物ができるよう藩政時代に考案された木造のアーケードです。
全国的にも類例がないといわれている「こみせ」が独特の雰囲気を作り出しています。
鳴海家住宅(鳴海醸造店)

鳴海家住宅(鳴海醸造店)
鳴海家住宅は1806年(文化3年)に創業した造り酒屋で「菊乃井」の名前で知られています。
広大な敷地には主屋の裏側には大きな蔵があり、通り土間で繋がっています。蔵は1913年(大正2年)に建築されたものですが、主屋は創業以前に建てられた建物でありながら、大きな改築、改修もされず伝統的な店構えを守っています。
鳴海醸造店の巨大な蔵。蔵は1913年(大正2年)に建てられました。建物の外側にアーチを描いてせりだした屋根が印象的です。
高橋家住宅(国指定重要文化財)

1763年(宝暦13年)ごろの建築で、津軽地方の典型的な商家構造で、吊り上げ式大戸、通り土間、吹き抜け天井、出格子窓などを備えています。高橋家は1717年(享保2年)からこの地に住み、代々「理右衛門」を襲名し「米屋」という屋号で黒石藩御用達の米問屋を営んでいました。
造り酒屋 中村亀吉酒造の酒林(杉玉)

「亀吉」という銘柄で知られる中村亀吉酒造。巨大な酒林(さかばやし)に驚かされます。この酒林は直径2.1メートルあり日本一大きな酒林と言われています。
松の湯交流館

「松の湯」の名前の由来になった黒松が屋根から突き出ているのが特徴的で、こみせ通りのシンボルとなっています。「旧松の湯」は1911年(明治44年)に銭湯を営業していた記録があり、建物はそれ以前の建築と考えられています。黒松の老木は樹齢約350年とのことですので、建物が建てられるより随分前からここにあったことになります。現在銭湯は廃業されて無料の休憩所として利用されています。
元遊廓旅館「中村旅館」

元遊廓旅館「中村旅館」(写真奥)
奥の青い屋根のレトロな建物は元遊廓旅館「中村旅館」です。明治19年に創業した遊郭で旅館になる前は「松月楼」という屋号で営業されていたようです。
上原呉服店

大正ロマンを感じさせる上原呉服店。大正2年に酒造業から上原古着店を変更されたそうです。
喫茶 蔵

明治初期の店蔵を改装した喫茶店です。かなり改築されているようですが重厚な店蔵の雰囲気を残しています。
黒石市第三消防部屯所

黒石市第三消防部屯所は1924年(大正13年)に建てられた近代洋風建築です。木造2階建てですが、屋根上部は特徴的な洋風の火の見櫓があり、火の見櫓を含めると5階建になります。消防屯所建築の遺構として大変貴重なもので2003年(平成15年)に青森県重宝に指定されました。
ビンテージ消防車 NISSAN FS780
第三消防部屯所の建物内に見えるのは「FS780型消防ポンプ車」で、1971年から配備され、なんと今なお現役だそうです。50年前の車と思えないほど美しい状態で維持されています。
アクセス

【電車でのアクセス】
弘前鉄道弘南黒石駅から徒歩約10分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(こみせ通り駐車場)があります。
訪問日:2022年7月
最後まで見ていただきありがとうございます。
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