古旅 日本の古い町並み

神代小路の町並み(長崎県雲仙市)


2023年4月5日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 長崎県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★80

町並み保存度
★★★★★
★★★★★80
現存する武家屋敷の件数はそれほど多くありませんが、広大な敷地と当時のまま残されている屋敷割・道路水路網は一見の価値があります。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★90
南北約450メートル、東西約250メートルに及ぶ広大な範囲が保存地区に指定されています。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★70
お店などは一切なく車通りも非常に少ないため、武家屋敷街らしい静かで凛とした雰囲気の町並みをゆっくり散策できます。この日は観光の方も見かけませんでした。

佐賀藩の初代藩主鍋島勝茂が1608年(慶長13年)に伯父の鍋島信房に神代を含む4つの村を与えたことにより「佐賀藩神代(こうじろ)領」が成立しました。
元禄期(1688年〜1704年)には鶴亀城の東側に神代小路(こうじろくうじ)が整備され現在の武家屋敷群が形作られ、神代鍋島領は1869(明治2年)の版籍奉還まで続きました。
維新後も神代小路の景観は鍋島家を中心に地域住民の手によって守られており、屋敷割・道路水路網と武家屋敷の建造物群が現在にも残されています。
2005年(平成17年)に神代小路は重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。選定地域は南北約450メートル、東西約250メートルで面積約9.8ヘクタールに及びます。
陣屋の跡の鍋島邸は国見神代小路歴史文化公園鍋島邸として整備されています。


目次

神代小路(こうじろくうじ)


本小路
本小路

横町小路
横町小路

桝形跡
桝形跡

上小路
上小路
整然と整備された武家屋敷の町並みと水路がそのまま残されています。

永松邸
永松邸
鍋島家の教育係を務めていた永松家の武家屋敷で、江戸時代後期の建築と考えられています。主屋は茅葺きの屋根で、敷地を囲む塀は、自然石積みで、上部が生垣になっています。非常に大きな敷地です。

鍋島邸


鍋島邸
鍋島邸
1608年(慶長13年)に鍋島信房が神代の領主となって以来、代々鍋島家が当地を支配してきました。この建物は領主鍋島氏の陣屋跡に建てられた邸宅で、江戸後期から昭和初期にかけて建てられた御座敷、隠居棟、土蔵、長屋門、主屋の5棟が「旧鍋島家住宅 5棟」として国の重要文化財に指定されています。現在庭園部分が有料で公開されています。
詳しくは雲仙市のウェブサイトでご確認ください。

下坊墓地


下坊墓地
下坊墓地
狭い路地を入ると石垣で囲まれた下坊墓地があり鍋島家の墓碑群が置かれています。

下坊墓地に並ぶ鍋島家の墓碑
下坊墓地に並ぶ鍋島家の墓碑

アクセス


【電車でのアクセス】
鍋島邸まで島原鉄道・神代駅から徒歩約7分
【車でのアクセス】
雲仙市神代小路まちなみ交流館(下記地図の場所)の前に広い無料駐車場があります。



訪問日:2022年10月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、神代小路についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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