古旅 日本の古い町並み

加賀東谷の4つの集落(石川県加賀市)


2024年10月28日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 石川県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★92

町並み保存度
★★★★★
★★★★★95
空き家が多くなったり軒数が減っている現状はあるものの、集落のほぼ殆どがこの地域の特徴的な伝統的な建物となっています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★100
加賀東谷地区は4つの集落からなり大変大規模なものとなっています。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★80
アクセスがよくない場所ではありますが、それだけに自然豊かな農村風景の中に地域独特の建物が建ち並ぶ光景は一見の価値があります。

加賀市の山間にある4つの集落からなる加賀東谷(ひがしたに)は、近世から昭和前期にかけて炭焼きを主産業としてきた地域です。
この地域の家の特徴として、2階建てで、外壁には杉の下見板張りが施され、切妻の屋根には赤褐色の桟瓦が使われ、煙出しが付けられています。

東谷沿いに炭を運んでいた荒谷、今立、大土、杉水の4つの集落には、現在においても、明治から昭和初期に建てられた桟瓦と煙出をもつ伝統的建造物群が、美しい自然と一体となって独特な歴史的風致を形成しており、2011年(平成23年)には重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。


目次

荒谷町(あらたにまち)


荒谷町(あらたにまち)
荒谷町は、加賀市の加賀東谷にある4つの集落の中で最も大きい集落です。訪れた際、集落でお会いした方によると、都会からの移住者は少しいるものの、集落内の家は急速に減っているとのことでした。その方自身も現在は麓の加賀市旧山中町に住み、メンテナンスのために通われていました。

荒谷町(あらたにまち)
加賀市での赤瓦は、明治時代に越前瓦や石州瓦の影響を受けて作られるようになりました。東谷地区では、明治初期から昭和30年代にかけて、茅葺屋根が赤瓦に替わっていきました。

今立町(いまだちまち)


今立町(いまだちまち)
山中温泉から国道を東に進むと荒谷町の次に今立町が出てきます。

今立町(いまだちまち)
今立町にも明治から昭和初期に建てられた赤瓦と煙出が特徴のこの地域ならではの建築が多く残されていました。

今立町(いまだちまち)

大土町(おおづちまち)


大土(おおづち)町
大土町は加賀東谷の4つの集落のうち、最も東の奥にあり、ここが車道の終点でこの集落の先には車では進めません。そういった場所のせいか、4つの集落の中でもやはり特別で神秘的な雰囲気があります。

大土(おおづち)町

大土(おおづち)町

杉水町(すぎのみず)


杉水町(すぎのみず)
加賀東谷の4つの集落で最も南に位置する杉水町にもこの地域ならでは赤瓦と煙出をもつ町並みを見ることできました。

杉水町(すぎのみず)
親切な蕎麦屋のご主人から町の歴史や保存の取り組みについて熱いお話をうかがいました。なんとかこの美しい風景が今後も残されてほしいものです。

杉水町(すぎのみず)
蕎麦屋の他にもマフィンや薬味のお店などいくつかの新しいお店があり、観光を楽しめるのもこの集落の特徴となっています。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR加賀温泉駅より、タクシーで約20〜30分
【車でのアクセス】
加賀温泉駅より、車で約20〜30分
各集落には駐車可能なスペースがあります。
今立町では下の地図の場所にトイレのある無料駐車場(あいおすふれあい広場)があります。



訪問日:2024年10月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、加賀東谷についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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