【町並み感動度】 |
町並み保存度
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連続した町並みではありませんが、夫婦岩表参道に古い旅館が数多く残されています。 | |
町並みの規模
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JR二見浦駅から夫婦岩まで徒歩約15分程度、夫婦岩表参道の町並み散策を楽しめます。 | |
観光魅力度
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二見興玉神社と夫婦岩だけでも訪れる価値はありますが、古い旅館や土産物店が立ち並ぶ町並み散策もでき観光に最適です。 |
目次 ・賓日館 ・猿田彦石 ・太江寺 ・アクセス |
二見浦は古くから伊勢神宮参拝客の旅籠町として発展してきました。
現在も現役の旅館街として、JR二見浦駅から二見興玉神社の間に和風旅館や土産物屋が軒を連ねています。
旅館街には明治時代の妻入りの建物が並んでいます。この地域の建築が妻入りなのは平入りの伊勢神宮と同じ造りでは恐れ多いという理由からだそうです。
渚100選にも選ばれた白砂青松の二見浦は1882年(明治15年)に健康促進策として開設された全国海水浴場第1号で「海水浴発祥の地」でもあります。
「賓日館」は伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として、英照皇太后の伊勢来訪に合わせて1887年(明治20年)に建築されました。1999年まで営業した後、二見町に寄贈され、現在は館内が有料で公開されています。2010年(平成22年)に本館、大広間棟、土蔵の3棟の建造物が国の重要文化財に登録されています。
夫婦岩で知られる二見興玉神社は、夫婦岩の沖合約700mの海中に沈む、祭神・猿田彦大神縁の興玉神石を拝する神社です。
興玉神石は宝暦年間(1751年〜1764年)に発生した地震により、海中に沈んでいるため地上からは見ることができません。
夫婦岩は日の大神(天照大神)と興玉神石を拝むための鳥居の役目を果たしています。
いつから夫婦岩と呼ばれているかは定かではありませんが、江戸中期(1797年・寛政9年)の「伊勢参宮名所図会」に大注連縄を張った夫婦岩の絵が載せられています。
夫婦岩の真ん中から一年で最も力強い太陽が昇る夏至には、夫婦岩前で禊きを行う夏至祭が行われます。
二見浦の町並み(三重県伊勢市)の夫婦岩からさらに西に海岸線に沿って歩くと、国道42号線にでます。
そこからさらに西へ150mほど進み信号のある「江」の交差点を右に入ったところに二見町江の町並みがあります。
二見町江にも伊勢独特の切妻造りの古い建築が軒を連ねる町並みが残されています。
二見町から夫婦岩を散策されて余裕のある方はこちらも散策されることをおすすめします。
「夫婦岩」で有名な伊勢市二見町ですが、海岸だけでなく町内にも様々な謂れ石があり、この猿田彦石もその一つです。
太江寺の鎮守・興玉神がこの大岩に寄り付いたと言われているようです。
太江寺は天平年間(729年〜749年)奈良の大仏勧進のため諸国を行脚していた行基(ぎょうぎ)によって創建された真言宗の古刹です。
本堂の木造千手観世音菩薩坐像は鎌倉初期の作とされ、国の重要文化財に指定されています。
二見町江で一際大きな屋敷は、明治の創業以来、味噌・醤油を製造されている角谷清次郎商店です。
現在はおそらく使用されていない様子です。
【電車でのアクセス】
JR二見浦駅から夫婦岩まで徒歩約15分〜20分です。夫婦岩表参道の町並みを見ながら歩けます。
【車でのアクセス】
下の地図の場所に広い無料駐車場(伊勢志摩観光コンベンション機構(観光案内所))があります。
訪問日:2021年11月
最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、二見浦についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。