古旅 日本の古い町並み

阿保宿の町並み(三重県伊賀市)


2022年8月5日  古い町並み , 三重県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★43

町並み保存度
★★★★★
★★★★★50
現在も随所に古いの町屋などが多く残されていて、往時の宿場町の面影を感じることができます。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★50
西の常夜燈から木津川につきあたるまで約700mありかなり、大きな宿場町であったことがわかります。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★40
土産物店や観光向きの飲食店はあまりありませんが、車通りも少なくゆっくり静かな町の散策を楽しめます。

目次

初瀬街道 阿保宿(はせかいどう あおしゅく)の町並み


初瀬街道(はせかいどう)は奈良県桜井市の「初瀬」から名張を経て七見峠を越え阿保に入り伊勢地を経て青山峠を越え、三重県松阪市の「六軒」に至る街道で、かつては「参宮表街道」や「参宮北街道」または「阿保越」「青山越」とも呼ばれました。

この道は古代から存在し、壬申の乱の際には大海人皇子(天武天皇)が名張に至る際に使用された道でもあります。
また、伊勢神宮の天照大神(あまてらすおおかみ)に仕えた斎王(さいおう)が伊勢へと赴いた道とも伝えられています。
江戸時代には国文学者である本居宣長もこの道を歩いたことが、本居宣長自身によって「菅笠日記」に記されています。

比較的平地が多い街道としてよく利用されていたようですが、それでも「青山越」など道が険しい難所もあり、初瀬から伊勢までは歩いて5〜6日かかったようです。
そのため道中には旅籠や茶店が多く設けられここ阿保や伊勢地などは宿場町として大変賑わいました。


阿保西部の常夜燈
阿保西部の常夜燈
この常夜燈は、お伊勢参りの道しるべとして、1860年(安政7年)に初瀬街道と八知街道の分岐点に建てられました。

初瀬街道 阿保宿
一見していかにも旧街道沿いといった町並みです。明治・大正・昭和と時代の移り変わりを感じます。

初瀬街道 阿保宿。大村神社への分岐
街道から大村神社への分岐にある道標。厨子二階の古い建物に昭和の看板、時の流れを感じます。

初瀬街道 阿保宿
厨子二階、虫籠窓のある立派な建物が並ぶ素晴らしい町並みです。

初瀬街道 阿保宿 大村神社への分岐

初瀬街道・阿保宿の町並み
現在も随所に古い建物が残されていて、往時の宿場町の面影を感じることができます。

阿保東部 初瀬街道 阿保宿の町並み
「阿保東部」と言われる場所で阿保宿の東端になります。曲がりくねった道に虫籠窓のある家並みが軒を連ね風情を感じます。

青山町駅


近鉄大阪線 青山町駅
近鉄大阪線 青山町駅
青山町駅から東部阿保まで南へ徒歩約3分、木津川にかかる橋を渡ると阿保宿の入り口です。

若戎酒造


若戎酒造
若戎酒造
とても美味しい「義左衛門」の蔵元、若戎酒造様。奥にも大きな工場がある巨大な蔵です。前が店舗になっており小売りもされています。

若戎酒造

初瀬街道 阿保宿へのアクセス



【電車でのアクセス】
近鉄大阪線の「青山町駅」下車、町並みの東端である阿保東部まで徒歩約3分

【車でのアクセス】
名阪国道「上野東IC」より約20分
「初瀬街道交流の館 たわらや」(青山公民館)の無料駐車場を利用できます。道が細い部分がありますのでご注意ください。



訪問日:2022年6月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、初瀬街道 阿保宿(はせかいどう あおしゅく)についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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