古旅 日本の古い町並み

白石城(宮城県白石市)


2023年1月13日  , 宮城県

【城感動度】
★★★★★
★★★★★43

城保存度
★★★★★
★★★★★40
明治維新の際に石垣を残して破壊されました。現在の三階櫓(天守閣)と大手門は1995年(平成7年)に再建されました。
城の規模
★★★★★
★★★★★40
城郭はそれほど大きくありませんが、再建された三階櫓(天守閣)は戦後の木造復元天守閣では高さ、広さとも日本最大級を誇ります。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★50
白石城だけでなく周辺には武家屋敷や豪商の屋敷(壽丸屋敷)などもあり、静かで美しい町の散策をゆっくり楽しめます。

白石城(別名益岡城)はかつて陸奥国刈田郡白石にあった平山城です。
白石城の史料が乏しいため築城の経緯についての多くは不明ではありますが、中世の頃は白石氏(刈田氏)がここを居城としていたと伝えられています。
豊臣秀吉によって奥州仕置(おううしおき)が行われると、刈田郡は蒲生氏郷(がもううじさと)の領地となり、氏郷の家臣蒲生郷成によって白石城(益岡城)は近世的な城に改築され城下町が整備されたと伝えられています。
1600年(慶長5年)の白石城の戦いによって刈田郡は伊達氏の領土となります。白石城には当初伊達政宗の叔父である石川昭光が入りましたが、1602年(慶長7年)には政宗の側近である片倉景綱が白石城を受領しています。
1615年(慶長20年)に江戸幕府が一国一城令を発令したあとも、仙台藩では仙台城に加えて白石城の存続が例外的に認められ、明治時代まで片倉氏の城として存続しました。
1874年(明治7年)に民間に売却されるとともに取り壊され、1900年(明治33年)に城跡は益岡公園となりました。

現在の三階櫓や大手門は1995年(平成7年)に復元され、白石城は続日本100名城に選ばれています。


目次

白石城(益岡公園)


三階櫓
現在の三階櫓は1995年(平成7年)に復元されたものですが、木造で再建されています。2022年9月の訪問の際には福島県沖地震による被害の復旧工事が行われていました。

三階櫓
城内から見た三階櫓。この時(2022年9月)は復旧工事をされていたため入館できませんでしたが、通常は400円の入館料で見学できます。詳しくは白石城のウェブページでご確認ください。

大手門
大手門も天守閣と同様に1995年に約120年ぶりに復元されました。

白石城の石垣
明治に石垣の多くも取り壊れたようですが、それでも城の周りには年代を感じさせる石垣が残っています。

武家屋敷


白石城のすぐ北を流れる沢端川は、白石が伊達領になる前に伊達氏に対する備えとして作られた外堀でした。
かつてはこの沢端川に沿って中級武士の屋敷が立ち並んでいました。
現在も沢端川のほとりには白石城主・片倉家の家臣だった小関家の武家屋敷が現存しています。古書によるとこの建物は1730年に建てられたものということで大変貴重な歴史的建造物となっています。


武家屋敷(旧小関家)
沢端川に囲まれるように小関家の武家屋敷が建っています。

武家屋敷(旧小関家)
2022年3月16日に発生した福島県沖地震により、母屋の一部が被災したため、この時(2022年9月)は内部の見学はできませんでしたが、通常は200円で見学が可能です。詳しくは白石城のウェブページをご確認ください。

沢端川
かつて白石城の外堀としてつくられた沢端川沿いの道。とても静かで美しい通りです。

壽丸屋敷(すまるやしき)


壽丸屋敷は白石市中心部の商店街沿いにあり、この場所はかつて豪商が商いをし大変賑わった場所であったようです。
「壽丸屋敷」もかつての豪商の屋敷で明治中期から大正にかけて建てられた店蔵や母屋を無料で見学することができます。


壽丸屋敷
壽丸屋敷は白石市中心部の商店街沿いにあります。

壽丸屋敷の外観
壽丸屋敷の入り口。大変大きな敷地です。白石和紙展が行われていました。白石の和紙は大変丈夫で財布をはじめ様々な製品が作られています。屋敷内では和紙製品の販売も行われていました。

壽丸屋敷
美しい庭園と、ほぼ全面ガラス張りの開放的な建物が印象的です。

壽丸屋敷
内部は無料で見学させて頂けます。貴重なガラスについてなど親切に説明して頂きました。

アクセス


【電車でのアクセス】
東北本線 白石駅より徒歩約15分
【車でのアクセス】
東北自動車道「白石IC」から車で約10分
白石市役所隣りに無料駐車場(城下広場駐車場)があります。



訪問日:2022年9月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、白石城や武家屋敷などについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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