古旅 日本の古い町並み

弘前城(青森県弘前市)


2022年8月24日  , 青森県

【城感動度】
★★★★★
★★★★★82

城保存度
★★★★★
★★★★★90
現存12天守の天守のほか、城郭の全容がほぼ廃城時の原形をとどめており見ごたえがあります。
城の規模
★★★★★
★★★★★80
東西約500m、南北約1,000m、約50ヘクタールにおよぶ広大な城です。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★75
江戸時代から現存する建築物が多く残されており見ごたえがあります。城の北側には武家屋敷も残されており合わせて観光できます。

弘前城(別名・鷹岡城)


弘前藩は、江戸時代に陸奥国の津軽地方にあった藩で、津軽地方の政治経済の中心地となりました。
弘前城(別名・鷹岡城)は弘前藩津軽氏4万7千石の居城として津軽を統一した津軽為信が計画し、二代藩主信枚が1611年(慶長16年)に完成させました。
1873年(明治6年)、廃城令発布により廃城処分になり、本丸御殿や武芸所等は取り壊されましたが、城郭の全容がほぼ廃城時の原形をとどめており、現存している建築物はいずれも国の重要文化財に指定されています。
1810年(文化7年)に再建された天守は現存12天守のひとつに数えられています。


目次

重要文化財 弘前城天守


築城時の天守は五層で本丸西南隅に構築されていましたが、1627年(寛永4年)に落雷により焼失しました。現在の天守は、九代藩主寧親が櫓造営の名目もと幕府の許可を得て1810年(文化7年)に完成させたものになります。江戸時代に建築され現存する天守としては東北地方唯一のものであり、現存12天守のひとつに数えられています。


重要文化財 弘前城天守

重要文化財 弘前城天守
天守の下の石垣修理のため、天守は曳屋され、2015年から本丸内の仮天守台に移されています。石垣修理だけでなく新たに天守基礎部分などの耐震補強工事なども必要になったことから、天守が元の位置に戻るのは、早くても2025年ごろになる予定とのことです。本来の姿ではありませんが、移設された天守を見ることができるのは今だけなので、この時期に訪れることができたのはラッキーです。

弘前城石垣修理事業


弘前城本丸の石垣が外側に膨らむ「はらみ」という現象がみられ、大地震などの際に崩落する危険性があったため、天守真下から本丸東面にかけての一部、約100メートルと南面の約10メートルに渡って現在修復作業が進められています。
その際、天守は曳屋され、2015年から本丸内の仮天守台に移されています。


石垣普請番屋
石垣普請番屋
内部には石垣の構造についての模型や、重い石垣を運ぶための道具などが展示されています。

修復中の石垣
現在修復中の石垣です。シートがかけられていますが、かなり大規模な修復工事であることがわかります。完成が楽しみです。

重要文化財 二の丸南門


重要文化財 二の丸南門
残念ながらこの時は修復中で見ることができませんでした。二の丸南門は築城期に建築された門の一つです。

重要文化財 北の郭北門(亀甲門)


重要文化財 北の郭北門(亀甲門)
現在は搦手門(からめてもん)ですが、築城当初は大手(正面)の門として建設されました。※搦手門(からめてもん)は城門の一つで、大手門に対して開かれる裏手にあたる搦手口の門のことです。

重要文化財 弘前城 三の丸東門


重要文化財 弘前城 三の丸東門
1611年(慶長16年)築城時に建築された門です。

鷹揚園内髄一の名木・アイグロマツ


鷹揚園内髄一の名木・アイグロマツ
推定樹齢300年以上、幹周2.4m、樹高6mのアイグロマツで、老鶴形に仕立てられて美しく優雅な形をしているところから「鶴の松」とよばれています。

堀と橋


弘前城の外堀
弘前城の外堀
外堀の周りには桜が植えられていて、春になると桜の花びらで堀がピンクに染まることで有名です。

弘前城中濠
緑に覆われた中濠にかかる赤い杉の大橋が美しい。

杉の大橋
杉の大橋
二の丸と三の丸の間の中濠に架かる橋です。築城当時は杉材で作られた橋であったことから「杉の大橋」という名付けられました。1821年(文政4年)、濠の両側が石垣が構築されるとともに、檜材に変更されました。

下乗橋
下乗橋
築城当初は橋の両端は土留板でしたが、1811年(文政11年)に石垣が構築されました。藩政時代は、戦の際に敵の侵入を防ぐため壊される架け橋であったため、簡素なものだったと考えられています。

アクセス


【電車でのアクセス】
弘前駅より徒歩約30分。タクシーで約10分。
【車でのアクセス】
東北自動車道・大鰐ICから国道7号線を約25分。
市立観光館駐車場(有料)が便利です。(下記地図の場所)
普通車 30分ごとに100円(最初の1時間は無料)
24時間最大料金 1000円(24時間営業)

訪問日:2022年7月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、弘前城についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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