古旅 日本の古い町並み

八女市黒木の町並み(福岡県八女市)


2024年12月24日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 福岡県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★70

町並み保存度
★★★★★
★★★★★70
通りに沿って古い建築が点在しています。外壁の腰部に青石が使われた特徴的な建築を見ることができます。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★80
上町から下町まで通りに沿って伝統的な建物が点在しており見ごたえがあります。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★60
国道から一歩入るととても静かで、豊かな自然と調和した町並みが広がります。鯉の泳ぐ通りや天然記念物の藤の木がなど見所もあり散策を楽しめます。

八女市黒木町は、中世の猫尾城の城下町として整備されました。1587年(天正15年)に現在の下町が整備され、慶長年間(1596年〜1615年)には中町・上町が形成され、中井手用水の整備も行われたと考えられています。
1615年(元和元年)の一国一城令により猫尾城は廃城となりますが、その後は久留米藩の在郷町として発展を続けました。
1714年(正徳4年)には黒木廻水路が完成し、以後、黒木町は江戸時代から昭和初期にかけて繁栄しました。
この地区には、現在も当時の町割や伝統的な建造物が現在も残されており、2009年(平成21年)には重要伝統的建造物群に選定されました。


目次

八女市黒木の町並み


八女市黒木の町並み
町並みは、防火性の高い「居蔵造」の町家が特徴で、入母屋造妻入、桟瓦葺の構造が多く見られます。

八女市黒木の町並み
近くで産出される青石を一階外壁の腰部に使用した建築が多くみられます。

八女市黒木の町並み(福岡県八女市)

まちなみ交流館旧松木家住宅


まちなみ交流館旧松木家住宅
この建物は、1878年(明治11年)の大火後に再建されたものを松木家が買い取ったもので、松木家が酒の小売業を営む拠点として使っていました。

まちなみ交流館旧松木家住宅
大変規模の大きなこの町家は、黒木の町並みを象徴する代表的な建物の一つで、2007年(平成19年)からは「まちなみ交流館旧松木家住宅」として公開されています。

鯉の泳ぐ通り


鯉の泳ぐ通り(中井手用水路)
中井手用水路沿いに建つ松木家の三棟の「倉」は、それぞれ大正初期から明治に建てられたものです。いずれも妻入の二階建てで、切妻造りの桟瓦葺き屋根を持つ大きな土蔵造りの建物です。

鯉の泳ぐ通り(中井手用水路)
慶長年間(1596年〜1615年)に中町・上町が形成された際に、中井手用水の整備も行われたと考えられています。

鯉の泳ぐ通り(中井手用水路)
小さな水路には多くの鯉がいて「鯉の泳ぐ通り」と呼ばれています。

黒木のフジ(国指定天然記念物)


黒木のフジ(国指定天然記念物)
樹齢600年を超えるこの藤は、1395年(応永2年)に後征西将軍良成親王が植えたと伝えられています。その後、1584年(天正12年)に大友軍の兵火、1821年(文政4年)の黒木町の大火など度重なる災難に見舞われましたが、奇跡的に生き延びて現在も成長を続けています。

アクセス


【電車・タクシーでのアクセス】
JR羽犬塚駅からタクシーで約35分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(八女市黒木地域交流センター ふじの里 駐車場)があります。



訪問日:2024年12月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、八女市黒木の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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