古旅 日本の古い町並み

海野宿の町並み(長野県東御市)


2024年7月18日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 長野県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★85

町並み保存度
★★★★★
★★★★★95
旧北国街道の両側に切れ目なく続く古い町並みは圧巻です。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★80
町並みの規模はそれほど大きくありませんが、約650メートルの街道沿いに素晴らしい町並みが残されています。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★80
お土産店や飲食店はあまりありませんが、車の通行が少なく静かな落ち着いた街道をゆっくり散策できます。

海野は平安時代から東信濃随一の豪族・海野氏の城下町として発展してきました。
江戸時代になると北国街道の宿場町として1625年(寛永2年)に海野宿(うんのじゅく)が開設されました。
中山道と北陸道を結ぶ重要な街道であり北陸の諸大名の参勤交代にも使用された北国街道は、佐渡で採れた金の輸送や善光寺への参詣など旅人が激しく往来しました。
海野宿では街道の真中に約650メートルの用水が引かれ、旅籠屋造りが中心の家並みは上宿・中宿・下宿に分れていました。
明治時代に入ると宿場時代の広い部屋を利用した養蚕・蚕種業が盛んになり、大正時代にかけて堅牢な蚕室造りの建物が多く建てられました。

現在も海野宿には江戸時代の旅籠造りと明治以降の蚕室造りの建物による伝統的な家並みが良く残されおり、1987年(昭和62年)には重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。


目次

海野宿の町並み


海野宿の町並み(長野県東御市)
江戸時代の旅籠造りと明治以降の蚕室造りの建物がよく調和した美しい町並みが保存されています。

海野宿の町並み(長野県東御市)
旧北国街道の両側に約六町(約650メートル)にわたって切れ目なく続く古い町並みは圧巻です。1986年(昭和61年)には「日本の道百選」にも選ばれています。

海野宿の町並み(長野県東御市)
海野宿では街道に沿って「表の川」とよばれる用水堰がひかれていて家ごとに洗い場が設けられています。江戸時代には馬に水を飲ませたり旅行者が足を洗うためにも利用されたと考えられています。

海野宿の町並み(長野県東御市)

馬の塩舐め石
馬の塩舐め石
宿駅で公用に使われた伝馬(てんま)に塩をなめさせるために使用されたものだそうです。

防火の役割を果たす卯建(うだつ)のある建物


海野宿の町並み(長野県東御市)
海野宿には建築された時代の特徴をもつ様々な種類の卯建が見られます。写真のような大屋根より低い場所にある卯建は「袖卯建」と呼ばれ、防火よりも装飾の意味合いの強いものとなっています。

海野宿の町並み(長野県東御市)

養蚕のための小屋根(気抜き)がある建物


海野宿の町並み(長野県東御市)
明治時代に入ると宿場時代の広い部屋を利用した養蚕・蚕種業が盛んになり、海野宿は宿場町から養蚕の町へと変化していきました。蚕の飼育には保温が必要なため室内で焚が炊かれました。大屋根の上の「小屋根」と呼ばれる気抜き窓は煙出しのために設置されました。

海野宿の町並み(長野県東御市)

滞在型交流施設うんのわ


交流施設うんのわ
交流施設うんのわ
古民家を改装した休憩スペースとなっています。建物を中庭から見学できます。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR上田駅もしくはJR長野駅で「しなの鉄道」に乗り換え、大屋駅もしくは田中駅から徒歩15分。
詳しくは海野宿のウェブサイトでご確認ください。
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(海野宿 第1駐車場)があります。



訪問日:2023年7月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、海野宿についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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