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津和野の町並み(島根県津和野町)


2025年10月2日
古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 島根県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★87

町並み保存度
★★★★★
★★★★★90
殿町通りや本町通りに城下町の姿を残す町並みが見事に残されています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★80
小さな町でありながら古い町並みが広範囲に渡って続きます。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★90
石畳や水路で整備された町並みは見事で、一見の価値があります。
ショップや飲食店、カフェなどもほどよくあり、町歩きを楽しめます。

津和野城は鎌倉後期に吉見頼行が築いた山城で、江戸時代に入ると因幡国鹿野から移った亀井政矩が拠点とし、以後11代にわたり亀井氏の居城となりました。

城下町の整備は江戸初期に完成しており、元禄年間(1688〜1704)の絵図には武家町・商家町・寺町の区画が詳しく描かれています。1853(嘉永6年)の大火で多くの建物が失われましたが、町割や水路は当初の姿を保ち、以後も江戸末期から戦前にかけて多様な様式の町家が建ち並びました。

明治期には武家屋敷の多くが姿を消し、商家町の町家も多くは建て替えられましたが、基本的な町の骨格は変わることなく受け継がれています。

1973年(昭和48年)には環境保全条例が制定され、歴史的景観の保護が始まり、2013年(平成25年)には、江戸以来の町割や伝統的建造物群が良好に残されていることから、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。


目次

津和野の町並み


本町通りの町並み


津和野の町並み(島根県津和野町)
「本町通り」は、かつて旧山陰道の宿場町として栄えたエリアで、通り沿いには商家や町家が立ち並んでいます。幕末の大火のあとに建てられた分銅屋や呉服店の建物が現在も残されています。

津和野の町並み(島根県津和野町)
通りに面した町家はどれも大きく、表に店を構え、脇に土蔵や立派な表門を備えるのが一般的でした。さらに奥へ進むと中庭があり、酒屋のように広い敷地では、主屋の後ろに土蔵を並べ、裏通りまで一つの区画として使っていました。

津和野の町並み(島根県津和野町)
屋根は赤茶色の石州瓦で統一されていて、切妻造の落ち着いた建物が続く光景はとても印象的です。この石州瓦の町並みは幕末から昭和初期にかけて形づくられ、今も昔の面影を色濃く残しています。

津和野の町並み(島根県津和野町)

殿町通り


津和野の町並み(島根県津和野町)
「殿町通り」の武家町は、津和野藩筆頭家老の多胡家をはじめとする上級家臣が暮らした場所です。江戸末期には、通りの東側に藩校「養老館」が置かれ、ここから森鷗外をはじめ多くの優れた門下生が輩出されました。

津和野の町並み(島根県津和野町)
現在でも、大火直後の幕末期に建てられた多胡家邸の表門や、当時移設された養老館の武道場が良好な状態で残っています。加えて後に整備された土塀や門とともに、往時の雰囲気を今に伝えています。

津和野の町並み(島根県津和野町)
津和野といえば掘割に泳ぐ鯉

教会と寺院


津和野カトリック教会
津和野カトリック教会
長崎浦上のキリシタン信徒の殉教地である津和野にビリオン神父によって創設されたカトリック教会。現在の建物は1929年(昭和4年)に再建されたものです。

乙女峠マリア聖堂
乙女峠マリア聖堂
キリシタン殉教の地に建つ乙女峠マリア聖堂は急勾配の丘の上にあります。

津和野の町並み(島根県津和野町)覚皇山 永明寺
津和野の西端にある覚皇山 永明寺は、1420年(応永27年)に津和野城主の吉見頼弘によって建てられました。津和野藩の歴代藩主の菩提寺となりました。

津和野城跡


津和野城跡
津和野城は鎌倉時代の後期、吉見頼行によって築かれました。のちに元和3年(1617年)、因幡国鹿野藩から亀井政矩が入城し、以後は明治維新まで11代にわたって亀井家の居城となりました。現在も山上に立派な石垣が残っています。

津和野城跡
津和野城跡からは津和野の赤茶色の石州瓦で統一された美しい町並みを一望できます。

アクセス


車でのアクセス


車で行かれる方
津和野駅前の津和野町駅前駐車場(下記地図の場所)を利用できます。
普通車:昼500円(夜300円) 30分以内無料
(安野光雅美術館に入館の場合は無料となります)
詳しくは津和野町駅前駐車場(しまね観光ナビ)でご確認ください。


電車でのアクセス


東京から
新幹線
東京駅(東海道新幹線・博多方面行き)〜JR新山口駅(JR山口線・津和野行き)〜JR津和野駅
約6時間

大阪から
新幹線
新大阪駅(東海道新幹線・博多方面行き)〜JR新山口駅(JR山口線・津和野行き)〜JR津和野駅
約3時間

博多から
新幹線
博多駅(東海道新幹線・東京方面行き)〜JR新山口駅(JR山口線・津和野行き)〜JR津和野駅
約1時間40分




訪問日:2025年5月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、津和野の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。


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コメント
裕人 2025/10/07 10:49
津和野の全体がテーマパークみたいな感じですね。和と洋が入り混じった雰囲気がいいんだと思います。
自分的には城跡からの風景が津和野の町並み全体がわかるので季節のいい時期に行きたいですね。
特に桜の木がよく植えられているので、桜目当てに散策も良いかもしれません。
名所も養老館や洋風の津和野カトリック教会や乙女峠協会、安野光雅美術館、森鷗外記念館、西周居宅などいろいろあり、安野光雅の本を持っていたので、それを見に行く楽しみもありました。一点集中で楽しめる町なのかなと思いますね。

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なおきち(古旅管理人)
2025/10/08 06:58
WEB
津和野の町は本当に見どころが多いですね。桜の季節もきっと素敵だと思います。
私が訪れたときはあいにくの雨でしたが、濡れた石畳がきれいで、とても良い雰囲気でした。
雨宿りを兼ねて津和野町日本遺産センターをじっくり見学したのですが、鷺舞神事が興味深く一度見てみたいと思いました。
あと、名物の源氏巻という和菓子も美味しかったです。

裕人 2025/10/08 09:48
源氏巻は久しぶりに聞きました。名古屋のあんまき、長崎のかすまきに似ていますけど、生地、こしあん、完璧なバランスで、伝統的かつ有名なお菓子ですよね。1本ぐらいならすぐに食べてしまいます。山口・萩には毛利の殿様巻きを作ってるところもあり、あんこの中に餅が入っているため食べる前にレンジで温めてから食べた記憶があります。

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なおきち(古旅管理人)
2025/10/08 10:37
WEB
源氏巻がすごく美味しかったので、一気に食べてしまってもっと買えばよかったと思いました。
私が買ったのは開正堂さんのものでしたが、色々なお店が源氏巻を作っているようですね。
毛利の殿様巻きのことは知りませんでした。源氏巻の餅入りバージョンで餡に夏みかんが入っているんですね。
次回は是非試してみます。



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