【町並み感動度】 |
町並み保存度
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他の地域では見られない建築物が多く残されていて一見の価値があります。ただ重要伝統的建造物群保存地区に指定されている地域としては保存度は高くないように感じます。 | |
町並みの規模
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古い町並みの中心部はそれほど広くありませんが、中心を外れても町全体によい雰囲気があり散策を楽しめます。 | |
観光魅力度
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麓の町から遠く離れた場所であることが独特の雰囲気を作り出しています。飲食店や温泉施設、お土産店などもあり観光を楽しめます。 |
白峰には縄文時代から人々が住み始め、現在の白峰集落の元となる村ができたのは、717年(養老元年)に泰澄大師によって牛首と呼ばれる村が開かれてからとされています。
白峰は日本三名山に一つ白山の麓に位置し、周囲を山々に囲まれた日本屈指の豪雪地帯であり、稲作はほとんど行われてきませんでした。
江戸中期から先進的な養蚕が行われ、白峰の主な生業となっていました。
明治中期の紀行文では、「製糸業が盛んで、警察分署、登記所、宿、料理店、雑貨店、飲食店、呉服店、芸鼓、消防の施設など様々な施設がある」と記されており、当時の集落の賑やかさを思わせます。
現在においても江戸から明治にかけての建築物が保存されており、往時の姿を偲ぶことができます。
目次 ・与平 ・蔵町 ・行勧寺 ・林西寺 ・アクセス |
白峰の伝統的な民家は1階部分が板壁、2階は黄土色の土壁に縦長の窓が特徴です。
玄関の2階部分に大背戸という薪などを出し入れするための出入口を設けているのも特徴です。
また妻側背面には仏壇出しを設け、火事のときに仏壇を外に運び出せる工夫がされています。
江戸時代の建築で、通称「与平」と呼ばれています。大梯子が特徴です。
土蔵があまりない白峰ですが、蔵町と呼ばれるこの地域には蔵が数棟集まっていて火除け地の機能を兼ね備えています。
山岸家は白山麓十八ヶ村の大庄屋として政治はもとより治安に至るまで幕府より名を受けていました。
敷地内には白州や牢屋の跡地もあるようです。
行勧寺の庫裡は白峰に残っている唯一の小羽(こば)葺き屋根です。
毎年、梅雨前になると全ての板をめくり、天日で乾かしたあと葺きなおす「くれ返し」という作業が行われるようです。
【電車でのアクセス】
JR金沢駅又は北鉄石川線鶴来駅から北鉄バス白峰行き乗車
【車でのアクセス】
北陸自動車道白山ICから約1時間
下の地図の場所に無料駐車場(白峰特産品販売施設 菜さい駐車場)があります。
訪問日:2022年5月
最後まで見ていただきありがとうございます。
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