古旅 日本の古い町並み

塩田津の町並み(佐賀県嬉野市)


2023年3月5日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 佐賀県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★77

町並み保存度
★★★★★
★★★★★90
江戸時代後期から建築された居蔵造の町並みが見事に保存されています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★70
町並みの規模はそれほど大きくありませんが、街道に沿ってほとんど歯抜けなく続く古い町並みは一見の価値があります。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★70
とても静かな町並みですが、古民家を利用したカフェやレストランも数軒あり町歩きを楽しめます。

塩田津は、長崎街道の宿場町「長崎街道塩田宿」と、有明海の干満の差の大きさを利用して発達した水運の町「川港塩田津」という二つの側面から江戸時代には蓮池藩の中心地として賑わいました。
街道沿いには大小の町家が軒を連ね、江戸時代後期になると火災や風水害に強い「居蔵家(いぐらや)」と呼ばれる白い漆喰造りの大型町家が建てられるようになり重厚な町並みが形成されていきました。
2005(平成17)年には重要伝統的建造物群保存地区に選定された塩田津には居蔵造の町並みが現在も残り、往時の町並みを保存すべく町並みの修理・修景が進められています。


目次

塩田津・居蔵造の町並み


西岡家住宅(写真中央)


西岡家住宅(写真中央)
西岡家住宅(写真中央)
西岡家は、江戸中期ごろから廻船業や陶器販売などで財を成し地域屈指の豪商となりました。主屋は3年の歳月をかけ江戸末期の1855年(安政2年)に完成したものです。

江口家住宅


江口家住宅
江口家は蓮池藩塩田御蔵の上納米を扱う商家で、米屋の他に酒造や製陶業も営んでいたようです。

旧下村家住宅


旧下村家住宅 
旧下村家住宅は塩田津の中で数少ない草葺民家で、1階は通り土間に沿って部屋が並び、2階の船底天正は白漆喰仕上げとなっています。1866年(慶応2年)の町絵図には「蒟蒻ヤ」とあることから江戸後期には建築されていたと考えられいます。現在この建物は無料で公開されています。

正蓮寺


上品山 正蓮寺
正蓮寺は1391年(明徳2年)實譽元真上人の開基と伝えられています。現在の本堂は1907年(明治40年)に建てられたものです。

杉光家住宅


杉光家住宅
三階建ての大変大きな居蔵造は1855(安政2)年に建築されました。街道に面した三の蔵は1910年(明治43)年から6年間、志保田銀行前身の金融機関がおかれていました。現在はカフェとして利用されています。

吉富家住宅


吉富家住宅
1790(寛政2)年に建てられた吉富家住宅は、塩田津で最も古い居蔵家です。

第一分団所(旧警防団屯所)


第一分団所(旧警防団屯所)
大正から戦後にかけて石炭類の貿易会社を経営した塩田町出身の実業家、藤田禮造の寄贈によって、1940(昭和15)年に「警防団屯所」として建築されました。地元消防団の詰め所として現在も活用されており、一階の土間は消防車の格納庫、二階は畳敷きの和室になっています。

旧向井家住宅(写真左)


旧向井家住宅
旧向井家住宅は江戸時代の建築で、蓮池藩士の寺子屋であったと言われています。

塩田津の風景


塩田津・居蔵造の町並み
街道に沿って白漆喰の大型町家「居蔵家(いぐらや)」が整然と並んでいます。

塩田津・居蔵造の町並み
め2005(平成17)年には重要伝統的建造物群保存地区に選定され、以後町並みの修理・修景が進められています。この時も修復中の建物がいくつかありました。

塩田津・居蔵造の町並み
とても静かな町並みですが、古民家を利用したカフェやレストランも数軒あり町歩きを楽しめます。とても静かでゆっくり見学するにはありがたいのですが、素晴らしい町並みですので、もう少し人気がでてもよいようにも思います。

アクセス


【電車でのアクセス】
肥前鹿島駅からバスで約10分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(塩田津町並み駐車場)があります。こちらが満車の場合は第2・第3の駐車場を利用できます。



訪問日:2022年10月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、塩田津についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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