古旅 日本の古い町並み

会津西街道と大内宿(福島県下郷町)


2024年8月8日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 福島県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★85

町並み保存度
★★★★★
★★★★★95
幅の広い街道沿いに500mに渡って切れ目なく続く町並みは圧巻です。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★70
南北約500mに渡り約30軒の茅葺きの民家が並ぶ大きな宿場町ですが、保存地区を外れると同様の建物は全くなくなりますので、散策できる範囲は限定的です。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★90
保存地区内はほぼ全てが古い民家で食事処や売店を営んでいます。テーマパークのような雰囲気で誰もが楽しめる場所です。

半農半宿の大内宿


会津西街道は会津の若松城下から下野の今市に至る街道で、江戸時代に会津藩主・保科正之によって整備され、会津藩、新発田藩、村上藩、庄内藩、米沢藩などの参勤交代や江戸と会津以北を結ぶ物流の道として重要な街道となりました。
大内宿は会津西街道(下野街道、日光街道)の宿場として1643年(寛永20年)に開かれ、本陣や脇本陣が設置されや迴米の集散地として重要な駅となりました。

しかし、幕府が参勤交代の脇街道通行を厳しく取り締まるようになった1680年(延宝8年)以降は、大内宿を通る会津藩の参勤交代は途絶え、白河街道を使用するようになりました。
その後の会津西街道は主に物流の目的で使用されましたが、新たな脇街道が整備されるなど純粋な宿場町ではなくなり、「半農半宿」の形式をとることになりました。

大内宿は現在においても街道宿場の形態を色濃く残す町並みがよく保存されており、1981年(昭和56年)には国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。


目次

大内宿展望台
大内宿展望台
展望台からは大内宿の茅葺き屋根の美しい町並みが一望できます。

大内宿と会津西街道(福島県下郷町)
大内宿は1000m級の山々が連なる奥羽山脈内の小さな盆地にあります。盆地内を南北に貫く街道に沿って整然とした街並みが形成されています。

大内宿と会津西街道(福島県下郷町)
ほとんどの建物は飲食店やお土産店として利用されていて、買い物を楽しめます。

大内宿の自然用水
大内宿の自然用水
大内宿では街道に沿って水路が引かれています。これは大内峠側の山々から湧出た自然水を宿場内に引き込むためのもので、飲用水や生活用水として利用されていました。当初は街道の中央に水路がありましたが、交通機関の発達に伴い1886年(明治19年)に街道の両側に付け替えられ現在の姿になりました。

大内宿町並み展示館 (大内宿本陣跡)
大内宿町並み展示館 (大内宿本陣跡)
大内宿の本陣は、会津西街道(下野街道)の拠点として江戸時代初期に建てられました。会津藩の初代藩主・保科正之、二代藩主・正経が江戸参勤の際に利用したことが分かっています。
しかし、1680年(延宝8年)以降、幕府が参勤交代の脇街道通行を厳しく取り締まるようになると本陣は役割を失っていきました。

現在の本陣は同街道の糸沢宿、川島宿の本陣を参考に、大内宿町並み展示館として1984年(昭和59年)に復元されたものです。
入館料等は下郷町のウェブサイトでご確認ください。

アクセス


【電車でのアクセス】
会津鉄道の駅「湯野上温泉駅」からタクシーで約30分。宿場内は車両通行禁止なので、入口の駐車場を利用する必要があります。

【車でのアクセス】
下の地図の場所に有料駐車場(大内宿 お客様駐車場)があります。
駐車料金1回につき 普通車 500円
※人気の観光地で片側一車線の一本道のため渋滞することがよくあります。連休などは渋滞が酷くなるようですのでご注意ください。できれば朝早めに到着されることをお勧めします。



訪問日:2023年11月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、大内宿についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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