古旅 日本の古い町並み

本島町笠島の町並み(香川県丸亀市)


2023年7月30日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 香川県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★96

町並み保存度
★★★★★
★★★★★80
瀬戸内の島の古い港町の姿が見事に保存されています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★90
笠島地区はそれほど大きな地区ではありませんが、地区のほぼ全域に渡って保存されている町並みは圧巻です。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★90
飲食店や土産物店などはほとんどありませんが、とても静かな町でゆっくり町並み見学を楽しめます。

瀬戸内に点在する塩飽諸島のひとつである本島の笠島地区は三方を山で囲まれた天然の良港であったため、戦国時代までは塩飽水軍の本拠として、江戸時代には塩飽廻船の根拠地として廻船問屋を中心とした町並みが形成されていきました。
しかし廻船問屋の乱立によって塩飽廻船の勢力は次第に衰え、1720年代には幕府からの命によって廻船問屋と船舶を大阪の廻船業者に譲ることになりました。
笠島の人々は船舶建造の技術を生かし、家の大工に転向し「塩飽大工」として各地で活躍しました。
この塩飽大工たちは笠島に戻る度に家屋を手入れをしていました。このことが笠島において江戸時代の町並みがほぼ完全な形で保たれる要因となりました。
1985年(昭和60年)には重要伝統的建造物群保存地区として選定され、家屋の修復等保全が進められています。


目次

丸亀市塩飽本島町笠島重要伝統的建造物群保存地区


東小路の町並み


東小路・本島町笠島の町並み
海と丘に囲まれた笠島を海岸に向かって南北に走る道は「東小路」、海岸に平行する道は「マッチョ通り」と呼ばれています。

東小路・本島町笠島の町並み
通りは湾曲し丁字型や十字型に交差するなど見通しが効きにくい造りになっています。格子構えに虫籠窓を設けた厨子二階の町屋が並びます。

東小路・本島町笠島の町並み
江戸時代の建物が13棟、明治時代の建物が20棟ほど残されていますが、大正・昭和初期のものも伝統的な構造と意匠がよく受け継がれているため統一感のある町並みになっています。


マッチョ通り


マッチョ通り
「マッチョ通り」という面白い名前ですが、「町通り」の呼び名が変化してこう呼ばれるようになったようです。

マッチョ通り
かつて賑わった笠島のメインストリートで、道の両側に立ち並ぶ立派な家屋にその面影を残しています。

マッチョ通り
路地から泊港が見えます。

塩飽勤番所(しわくきんばんしょ)


塩飽勤番所(しわくきんばんしょ)
この大きな建物は、江戸時代、塩飽領を統治する「年寄」が交代で政務を執る役所として使用されていました。現在「勤番所」と呼ばれる建物は全国でここだけしか残っておらず、貴重な歴史遺産として1970年(昭和45年)には国の史跡に指定されました。

塩飽勤番所(しわくきんばんしょ)
織田信長や徳川家康等の朱印状、咸臨丸の乗組員の遺品なども展示されています。料金は大人200円。詳しくは香川県のウェブサイトでご確認ください。

アクセス


本島へは丸亀市福島町にある「本島汽船」からフェリーに乗る必要があります。乗船時間は約35分で本島港に到着します。
本島港から笠島の町並みまでは徒歩約25分です。本島汽船待合所でレンタサイクルを借りることもできます。本島汽船のウェブサイトでご確認ください。


【「本島汽船」まで電車でのアクセス】
JR丸亀駅から徒歩約7分
【「本島汽船」まで車でのアクセス】
丸亀市営 港駐車場(有料/普通車30分毎100円)が便利です。詳しくは丸亀市駐車場案内でご確認ください。



本島汽船(フェリー乗り場)からのアクセス


本島汽船(フェリー乗り場)
本島汽船(フェリー乗り場)
本島への船は丸亀市にある本島汽船から1日8本程度出ています。建物に入って受付カウンターに行くと親切なスタッフの方が対応してくれました。料金や時刻表は本島汽船のウェブサイトでご確認ください。




本島港
本島港
本島港にもうすぐ到着です。片道約35分程度の快適な船旅でした。

本島港に下船すると笠島の町並みまで徒歩約25分です。本島汽船待合所でレンタサイクルを借りることもできます。本島汽船のウェブサイトでご確認ください。

訪問日:2023年1月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、本島町笠島についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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