古旅 日本の古い町並み

出水麓武家屋敷群(鹿児島県出水市)


2023年8月30日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 鹿児島県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★92

町並み保存度
★★★★★
★★★★★85
よく見ると建て替えられている建物も多いようですが、通りを歩くと碁盤の目の町割りや石垣や生垣など400年前からほとんど変わらないであろう風景が残されています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★100
面積約44ヘクタールの地区内に約150戸の武家屋敷が現存し、武家屋敷として日本最大級とされています。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★90
保存地区に入ると別世界で、公開されている武家屋敷も多くゆっくり観光を楽しめます。

江戸時代、薩摩藩は鶴丸城を本城とし、領内の各地に「外城(とじょう)」と呼ばれる行政区画を設けて統治していました。
外城における統治の中心地は「麓(ふもと)」呼ばれ、中でもここ出水麓(いずみふもと)は藩内で最も古く大規模な麓で、薩摩藩最大の武家屋敷群を構築していました。

出水麓は、「高屋敷」と平良川左岸の「向江」の両武家地とその間に挟まれた町人地からなっていましたが、現在、重要伝統的建造物群保存地区に指定されているのは「高屋敷」になります。
「高屋敷」は、1600年頃から約30年程の歳月をかけて起伏の多い丘を整地し川石で石垣を築いて作られたと伝えられています。
現在も、碁盤の目のような町割りや川石を積み上げた石垣や生垣など、400年前とほとんど変わらない風景が残されています。


目次

出水麓の町並み


税所邸(さいしょてい)


税所邸(さいしょてい)
税所家は関ヶ原の戦いの前年にこの地への移住を命ぜられ、以降代々出水郷の要職を務めました。

税所邸
出水麓で最古といわれる屋敷の中は有料(3施設共通:540円)で公開されていて、室内の弓の練習場所や隠れ部屋や抜け道などが武家屋敷らしい仕掛けも残されています。

税所邸
囲炉裏の横の板を外すと人が入れるほどの穴があります。いざという時の抜け道のようです。

竹添邸


竹添邸
竹添家は肥後の国・人吉、球磨城主相良氏の一族で、1637年に出水麓に移り、代々重職を勤めてきました。この建物はこの建物は幕末の大火で焼失した後、幕末〜明治期に建て替えられたものです。

竹添邸
この建物はこの建物は幕末の大火で焼失した後、幕末〜明治期に建て替えられたものです。

竹添邸
庭の奥の建物は馬小屋で右側が風呂場になります。馬小屋や風呂場は1996年(平成8年)からの一般公開の際に再現されたものです。江戸時代の武家屋敷は茅葺の屋根でしたが、現在は瓦屋根となっています。

武宮邸


武宮邸
安土桃山時代に出水麓に移り住んだ武宮氏の広大な屋敷です。以前は屋敷を公開していたこともあったそうですが、現在は庭のみの公開となっています。

武宮邸
屋敷の周りを囲う石垣の長さを見てもその規模の大きさがわかります。

三原邸


三原邸
三原家は江戸時代から出水麓で暮らしていた武家で、現在の屋敷は昭和初期に建てられたものになります。

三原邸
建物の中は無料で公開されています。

出水麓歴史館


出水麓歴史館
出水麓に関する歴史資料が展示されており、 ジオラマ模型や映像で出水麓の歴史を学ぶことができます。

碁盤の目の町並み


出水麓の町並み
碁盤の目のような町割は美しく、川石を積み上げた石垣や緑の生け垣などは、400年前からほとんど変わっていないそうです。

出水麓の町並み
どの武家門も風格があり、生垣は美しく整備されています。

出水麓の町並み

アクセス


【電車でのアクセス】
JR出水駅から徒歩約25分
【車でのアクセス】
税所邸(さいしょてい)の前の出水麓武家屋敷群駐車場(無料)を利用できます。



訪問日:2023年2月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、出水麓についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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