古旅 日本の古い町並み

稲荷山宿の町並み(長野県千曲市)


2024年7月23日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 長野県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★53

町並み保存度
★★★★★
★★★★★50
古い町並みが続くような場所は少なくなっているようですが、善行寺街道に沿って歴史を感じる建造物が点在しており、街道が直角に折れ曲がる「鍵の手」など往時を思わせる風景を発見できます。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★60
古い町並みが保存されている地区はそれほど大きくありません。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★50
随所に趣のある風景が残されており、散策し甲斐があります。車の交通量が多いのが残念なところではあります。

慶長年間(1596年〜1615年)には宿場町を体を成していた稲荷山は、1614年(慶長19年)に北国西街道(善光寺街道)が整備されたことにより北国西街道の宿場町として正式に組み込まれ、北国西街道最大の宿場町として栄えました。

1847年(弘化4年)の善光寺大地震では、地震に伴う火災により大きな被害を受けましたが、復興を遂げた江戸時代末期から明治期にかけては繭や生糸・絹織物などを扱う北信濃随一の商都として繁栄しました。

稲荷山の商業はその後昭和恐慌などにより没落しましたが、それ故に現在まで往時の町の面影が多く残されており、2014年(平成26年)には重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。


目次

稲荷山宿の町並み


稲荷山宿の町並み(長野県千曲市)
現在、稲荷山で見ることができる建物は、すべて1847年(弘化4年)の善光寺大地震の後に建てられたもので、多様な形式の建物が混在することが特徴となっています。

鍵の手 稲荷山宿の町並み(長野県千曲市)
街道が直角に折れ曲がる鍵型道路は「鍵の手」と呼ばれています。

稲荷山宿の町並み(長野県千曲市)
江戸時代末期から明治期にかけて北信濃随一の商都として繁栄した面影が随所に残されています。

旧呉服商山丹
旧呉服商山丹
この重厚な土蔵造りの建物は明治から大正にかけて繁栄した呉服反物商「山丹」によって1877年(明治10年)ごろに建てられました。現在は居宅として使用されています。

旧料亭(松葉屋)
旧料亭(松葉屋)
白壁造りの存在感のある重厚な建物です。1939年(昭和14年)まで料亭を営んでいました。

高村別邸
高村別邸
明治に建てられた高村国策氏の別邸ですが国道の新設のため2018年に家屋解体が進められ、現在は土塀のみが残されています。高村国策氏の長男高村象平氏は慶応義塾の塾長を歴任した人物です。

稲荷山宿の町並み(長野県千曲市)
極楽寺の周辺には細い路地に趣のある土蔵群が残されていました。

稲荷山宿の町並み(長野県千曲市)

アクセス


【電車でのアクセス】
JR稲荷山駅から徒歩約30分
しなの鉄道屋代駅から徒歩約30分
【車でのアクセス】
下の地図の場所(稲荷山宿・蔵し館)に無料駐車場があります。



訪問日:2023年11月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、稲荷山宿についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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