【町並み感動度】 |
町並み保存度
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弘前市仲町重要伝統的建造物群保存地区の中で保存されている家屋は4件程度になりますが、通りはサワラ生垣で統一されていてよい雰囲気を楽しめます。 | |
町並みの規模
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連続した町並みはありませんが、通りにはサワラ生垣や黒板塀を維持する努力がなされていて、武家屋敷群の雰囲気を味わえます。 | |
観光魅力度
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残されている武家屋敷はそれほど多くありませんが、全て内部を無料で見学できます。また弘前城や土手町界隈などこの地区に隣接したエリアにも見どころがたくさんあります。 |
目次 |
弘前の地割は、長方形の弘前城を、四方から取り囲むように配置されました。
今は搦手門(からめてもん)となっている北門ですが、当初は弘前城の大手門(正面)で、その北側に武家町が配置されました。
仲町とよばれるこの武家町には武家屋敷や表門が点在し、サワラ生垣や板塀がつくる江戸時代の敷地割りを伝える貴重なものとなっており、1978年(昭和53年)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
以来、伝統的建造物の修理、伝統様式に配慮した外観とする修景、電線地中化等の町並み保存事業に取り組まれています。
サワラ生垣は緑豊かな仲町を象徴する景観で独特の町並みをつくり出しています。
これはサワラの木が雪に強いため弘前藩によって推奨されたためといわれています。現在も絶え間ない剪定によって美しく保たれています。
移築された武家屋敷が多い仲町地区ですが、こちらの旧岩田家住宅は当初から同じ敷地に建っています。
この武家屋敷は寛政(1789〜1801年)末期から文化(1804〜1818年)年間に建てられたと推定されています。間取りなどに数回の改造はされているものの、柱などの主要構造部や屋根葺材料などはほぼ建築当初のまま残されており、江戸時代後期の武士の生活を知る貴重な遺構となっています。
この建物は建築当初、仲町の北東部の小人町にあった建物ですが、寄贈された後、2012年(平成24年)に現在地に移築されました。
江戸時代中期の建築で、仲町地区に現存する武家屋敷の中でも最古のものです。
座敷、常居等主要な部分の間取りが建築当初から変わらず、部材も当時のものが多く残っています。
小規模ではありますが、玄関から広間を通り床の間・縁側を設けた座敷に至るという間取りは接客を重んじるつくりになっており、中下級武士の建築様式を伝える貴重な遺構となっています。
江戸時代に代々藩医を務めた伊東家の居宅で、もともとは弘前市元長町にありましたが、1978年(昭和53年)に寄贈され現在の場所に移築されました。
19世紀前期の建築と推定されています。
藩医の住宅であるため、仲町の中下級武士の住宅より格式の高い造りがなされています。
1852年(嘉永5年)頃に建てられた茅葺屋根の武家屋敷で、当初は弘前市在府町にありましたが、1982年(昭和57年)に寄贈され現在の場所に移築されました。
天井を張らない簡素な作りや閉鎖的なネマやダイドコロなど、特徴的な中下級の武家屋敷の様式となっています。
仲町にほど近い弘前城のすぐ北側の通りにある石場家は代々清兵衛を名乗って藩内のわら工品や荒物を扱っていた商家でした。
建物の建築年代は明らかではありませんが、江戸時代中期の建築と推定されています。
商業施設が並ぶ弘前駅周辺から土手町のエリアには明治から昭和初期に建てられたレトロな建物が多く残されています。
仲町は弘前城のすぐ北側にありますので、弘前城と合わせて観光されると便利です。
下記のアクセス方法は弘前城までのアクセスになっています。
【電車でのアクセス】
弘前駅より徒歩約30分。タクシーで約10分。
【車でのアクセス】
東北自動車道・大鰐ICから国道7号線を約25分。
市立観光館駐車場(有料)が便利です。(下記地図の場所)
普通車 30分ごとに100円(最初の1時間は無料)
24時間最大料金 1000円(24時間営業)
訪問日:2022年7月
最後まで見ていただきありがとうございます。
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