古旅 日本の古い町並み

五個荘金堂の町並み(滋賀県東近江市)


2024年6月6日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 滋賀県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★80

町並み保存度
★★★★★
★★★★★80
田園に囲まれた農村の中に近江商人の本宅群と伝統的な農家住宅が見事に保存されています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★80
農村ではありますが大きな集落です。中心部から外れてもなお見所が点在しており散策のしがいがあります。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★80
近江八幡などに比べるとあまり観光地化されていませんが、静かな農村集落をゆっくり散策できます。

五個荘の「金堂」という地名は聖徳太子が当地に金堂を建立したという伝承に由来しています。
金堂村では、陣屋を中心にその三方に寺院が配置され、そのまわりに農村集落が形成されました。

農村集落ではありますが、江戸中期になると農業の傍ら行商に出る商人が現れ、江戸時代の後期には呉服や綿・絹製品を中心に京都・大坂・江戸へ出店する豪商も現れるようになりました。
1880年(明治13年)に編纂された「物産誌」によると、金堂村の全196戸の内、67戸が商家を営んでいたとされており、農村でありながらも商業が非常に盛んに行なわれていたことが分かります。

現在も五個荘金堂には陣屋と寺院を中心に形成された農村集落に、近江商人の本宅群と伝統的な農家住宅が良く残されており、五個荘金堂の町並みは1998年(平成10年)12月25日には国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。


目次

五個荘金堂町の町並み


鈴鹿山脈の伏流水を利用した水路
五個荘金堂では鈴鹿山脈の伏流水を利用した水路が町内を巡っており、鯉の放流も行なわれています。

近江商人屋敷
近江商人屋敷
五個荘は農村のため店はなく本宅のみが置かれました。そのため、商家であっても町家風ではなく豪農風の屋敷が建てられました。

中江準五郎邸
中江準五郎邸
この屋敷は、戦前に朝鮮半島や中国大陸で20店以上の百貨店を経営し「百貨店王」と呼ばれた三中井一族の五男、中江準五郎の本宅になります。建物は1933(昭和8年)に建てられたもので近代近江商人の本宅の典型とされています。

五個荘金堂の町並み

五個荘川並町の町並み


五個荘川並町
五個荘金堂町の隣の五個荘川並町にも素晴らしい町並みが残されています。

五個荘川並町

藤井彦四郎邸


藤井彦四郎邸
この邸宅はスキー毛糸で知られる豪商、藤井彦四郎(1876-1956)の生家で、現在は資料館として利用されています。見学は有料になっています。詳しくは「滋賀・びわ湖観光情報」のウェブサイトでご確認ください。

藤井彦四郎邸
総面積8155.3平方メートルの広大な敷地には、琵琶湖を模した池泉回遊式の大庭園や総ヒノキ造りの客殿と洋館、土蔵が立ち並んでいます。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR五箇荘駅から徒歩約30分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(東近江市 ぷらざ三方よし・五個荘観光案内所)があります。



訪問日:2023年6月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、五個荘金堂についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




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