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古い町並み
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御坊の町並み(和歌山県御坊市)
御坊の町並み(和歌山県御坊市)

町並み保存度
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連続した古い町並みがまとまって保存されているわけではありませんが、町の至るところに江戸から昭和までのそれぞれの時代の面影が残されていて飽きません。
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町並みの規模
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市街地のかなりの範囲にわたって色々な時代の町並みが残っています。
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観光魅力度
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大変広い範囲にわたって様々な見どころのある町で、日本一短い私鉄である紀州鉄道やレトロな商店街など飽きることなく何度も訪れたくなる魅力があります。
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1595年(文禄4年)浄土真宗本願寺の坊舎「日高御坊」(現在の「日高別院」)が建立されたことにより、日高御坊を中心に寺内町が形成されていきました。
江戸時代になると御坊の寺内町には各地の特産物を扱う問屋や蝋燭・酒・木材などの問屋、油・薬などの店や旅籠が軒を連ね、大変賑わったと言われています。
産業の発達につれて廻船業が盛んになり日高廻船は主に大坂と江戸間の輸送手段として酒・みかん・日高蝋などを江戸に、帰りには干鰯などを輸送していました。
現在においても江戸時代から昭和までそれぞれの時代の面影を町のいたるところで見ることができます。
日高別院とその周辺に残る古い町並み(東町通り)

本願寺日高別院

本願寺日高別院
御坊市の寺内町は、1595年(文禄4年)に建立された「日高御坊」(本願寺日高別院)を中心に形成されました。現在は幼稚園を運営されていて周囲には 400 本以上のイチョウの木があります。
東町通りの町並み

岸野酒造本家
1797年創業の岸野酒造本家。こちらの木造本二階の建築は1919年(大正8年)に建てられました。敷地内には江戸・大正時代の酒蔵や酒米を蒸した竈、煉瓦の煙出などが残されているようです。その煉瓦と思われる煙突は蔦に覆われているのが見えます。
このあたりの古民家が連続して続く風景は素晴らしいです。
川瀬家
元地方木材協同組合(写真右)
大正から昭和頃に建てられた木造本二階の建物で、戦後花岡青洲の孫がここで医院を営んでいたこともあるようです。
東町商店街

東町商店街
昭和を感じさせるレトロなお店が並びます。
薗徹薬店
写真では少し見えにくいですが、軒下には昭和初期の看板がガラスケースで保護して保存されています。
正宗屋酒店
1928年(昭和3年)に建てられた鉄筋コンクリート造二階建ての洋風建築です。
中川分家

この建物は、江戸時代中期の紀州の豪商、紀小竹屋(きしのや)の分家である小竹岩楠(しのいわぐす)家の一部になります。小竹岩楠は白浜温泉を近代的な温泉町として発展の基礎を築いたことで知られており、建物の奥には小竹岩楠翁の胸像があります。現在はそばとカフェとお土産のお店を営まれています。
中川分家
御坊市島の町並み

東町通りをさらに進むとあちらこちらに古い町並みが残っています。どちらに進んでも趣のある古い商店や家並みがあり散策が楽しい町です。
大きな蔵のある屋敷です。この建物は一続きになっていて巨大な一つの屋敷のようです。この地域ではこのような豪邸をいくつか見ることができます。
元々医院であったと思われる洋館。凝った意匠であったことがうかがえます。
古民家の後ろにはかなり大きな蔵が2棟並んでいます。この民家はカレー店として利用されていましたが、コロナ禍のためか閉店されていました。何とか建物は残されてほしいものです。
御坊市薗とその周辺の町並み

小竹八幡神社

小竹八幡神社
古くはこの場所に紀州藩祖・徳川頼宣公の別邸・薗御殿があったようです。1673年(延宝元年)に御殿は廃止になったため、元々約1km程北にあった小竹八幡神社はその跡地をゆずり受け1678年(延宝6年)に此の地に遷宮されました。境内には薗浦廻船衆の寄進した石灯篭が残っています。
堀河屋野村(ほりかわやのむら)
座敷窓を囲うベンガラの格子が印象的な木造平屋造りの江戸時代の建築です。1688年創業の堀河屋野村は昔ながらの製法の三ツ星醤油や徑山寺味噌(きんざんじみそ)で有名な和歌山県最古の醸造蔵です。
薗家
薗家(写真左)は江戸時代に廻船業を営んでいました。
煉瓦塀と土塀に囲まれた路地
尾垂(おだれ)がある古民家が多くみられます。
左側が町内で最古の民家・右側は堀川屋林業
有田屋(和菓子店)
うだつ風にデザインされたガラスの看板が印象的です。
紀州鉄道

紀州鉄道は営業距離わずか2.7kmの日本一短い私鉄でJR御坊と西御坊駅を結びます。
途中にある「学門駅」の入場券は受験生の合格祈願としても有名です。「入場券」とはいうものの「学門駅」は無人駅ですので、入場券なしで入ることができます。「学門駅」の入場券を買われる方は隣の紀伊御坊駅で購入できるようです。
運賃と時刻表は紀州鉄道のウェブサイトをご覧ください。
西御坊駅(紀州鉄道)※この写真は2012年に撮影したものです。
御坊寺内町会館

御坊寺内町の歴史のほか、1964年の東京オリンピック誘致に尽力した御坊市出身の故・和田勇氏に関する資料などが展示されています。非常にわかりやすく丁寧に説明してくださいました。
開館日や開館時間など詳しくは御坊市のウェブサイトでご確認ください。
御坊寺内町会館
御坊市寺内町会館までのアクセス

【電車でのアクセス】
JR御坊駅から日本一短い私鉄である紀州鉄道に乗り換え終点「西御坊駅」までの乗車時間は約8分。「西御坊駅」下車徒歩約6分で御坊市寺内町会館あたりに到着します。
運賃と時刻表は紀州鉄道のウェブサイトをご覧ください。
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(トイレ完備)があります。ただ台数が少ないのでご注意ください。
その他、御坊市役所前駐車場は以下の料金で駐車可能です。
1時間まで無料
1時間を超え、2時間まで200円
2時間を超え、1時間増すごとに100円加算
詳しくは御坊市のウェブサイトご確認ください。
訪問日:2022年9月
最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、御坊についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。