古旅 日本の古い町並み

安芸の町並み(高知県安芸市)


2025年1月24日  古い町並み , 重要伝統的建造物群保存地区 , 高知県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★63

町並み保存度
★★★★★
★★★★★60
多くの武家屋敷などが残されているわけではありませんが、江戸時代から変わらない通りに自然石を使った側溝やドヨウダケやウバメガシの生垣など当時の雰囲気が保たれています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★60
現存の武家屋敷の数は少ないものの、生垣などある通りなどは見ごたえがあります。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★70
武家屋敷の野村家住宅や野良時計、岩崎弥太郎の生家などもあり、歴史好きであれば一度は訪れたい場所になっています。

土居廓中は、戦国時代に築かれた安芸城を中心に、江戸時代に土佐藩の家老・五藤家が大規模な屋敷を構えたことで形成された武家町です。
町の区画や道路の形は、近世からほとんど変わらず、江戸末期から昭和戦前期に建てられた主屋や土蔵、蚕室などが良好な状態で残っています。
こうした歴史的な町並みは、武家地特有の風情を今に伝えており、2012年(平成24年)には、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。


目次

安芸市土居廓中の町並み


安芸市土居廓中の町並み
江戸時代から道幅が変わらず残る通りの両側には、自然石を使った側溝があり、生垣にはドヨウダケやウバメガシが一定の高さに揃えられています。

安芸市土居廓中の町並み
ドヨウダケやウバメガシなどの生垣が特徴的な安芸の町並みですが、安芸川の河原石を使用した石塀なども見られます。

安芸市土居廓中の町並み

江戸時代末期の武家屋敷の特徴を残す野村家住宅


野村家住宅
野村家は、もともと香美郡山北村(現在の香南市香我美町山北)出身で、五藤家の家臣として財政管理や家臣の人事などを担当していました。

野村家は、も
住宅は、江戸時代末期の武家屋敷の特徴を残しており、切妻造桟瓦葺きの木造平屋建ての主屋を中心に、門や風呂、便所、納屋、薪置き場、井戸、塀などが整えられています。この貴重な武家屋敷は、市へ寄贈され、現在は無料で一般公開されています。

野良時計と畠中家住宅


野良時計
野良時計
かつて家庭に時計が普及していなかった時代、地主の畠中源馬は時計に興味を持ち、アメリカから取り寄せた八角形の掛け時計を何度も分解・組み立てしながら仕組みを学びました。そして、明治20年頃、分銅や歯車をすべて手作りし、自ら大時計を完成させました。現在は壊れていないものの、操作が難しく交換部品もないため動かされていませんが、今でも「野良時計」として地域の人々に親しまれています。

明治時代の地主屋敷として貴重な森澤家住宅


森澤家住宅
南北に長い敷地をもつ森澤家住宅は、明治時代の地主屋敷として非常に貴重なものとされています。

森澤家住宅

三菱の創業者として知られる岩崎弥太郎生家


岩崎弥太郎生家
安芸市土居廓中より約1.5qの場所に三菱の創業者として知られる岩崎弥太郎の生家が修復保存されており、無料で見学できます。

岩崎弥太郎生家
瓦には現在の三菱のスリーダイヤの元となったとされる家紋の三階菱が残されています。無料で見学できます。

アクセス


【電車でのアクセス】
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の「安芸駅」から野良時計まで徒歩約25分
【車でのアクセス】
下の地図の場所に無料駐車場(溝ノ辺公園(野良時計) 駐車場)があります。



訪問日:2025年1月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、安芸市土居廓中の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。




コメントを書く
メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。
コメント *
お名前 *

サイト

メール









ページ上に戻る

ホーム古い町並み都道府県町並み感動度古旅へのご連絡サイトマップ

furutabi.com