【町並み感動度】 |
町並み保存度
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20棟の合掌造り家屋が完全な状態で残されています。居住家屋も多く生活感を感じられるのもよい感じです。 | |
町並みの規模
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菅沼の集落と比較しても大きく、広いエリアに合掌造りの家屋が点在しています。 | |
観光魅力度
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自然豊かな場所で見る合掌造りは素晴らしく、ほどよくお土産店や飲食店もあり誰もが楽しめる場所です。 |
相倉集落(あいのくらしゅうらく)は、南北に約500m、東西に約200〜300mのエリアに20棟の合掌造り家屋が現存しています。
現存する合掌造り家屋の多くは江戸時代末期から明治時代末期に建てられたもので、平入りが中心の白川郷とは異なり妻入りの家屋がほとんどです。
また、茅葺き屋根は大変な急勾配であるのが特徴的です。これは、五箇山は世界でも有数の豪雪地帯であることから、雪の重みに耐えるためと、雪下ろしの際に雪を落としやすくするための生活の知恵です。
合掌造りの家は生活の場であるとともに生産の場でもありました。
合掌屋根のアマ(屋根裏)は養蚕の場所として使用されていました。養蚕の通風のために屋根の端を切妻にし、採光のために窓に五箇山和紙の障子が入っています。
床下では塩硝づくりが行われ、ニワ(土間)では紙すきや糸ひきが行われていました。
五箇山では古くから塩硝づくり、養蚕、紙すきなどが行われていました。特に塩硝づくりは江戸時代には加賀藩の援助を受けたことにより発展しました。
現在は多くの水田が見られますが、戦前までは養蚕が盛んであったため桑畑が中心だったようです。
目次 ・アクセス |
お寺もやはり合掌造りです。浄土真宗 東本願寺派(真宗大谷派)のお寺で、現在の建物は、1859年(安政6年)に完成したものです。
江戸時代後期に建てられた住居で、昭和の初年まで岩本姓のお婆さんが一人で暮らしていたそうです。
「ナンマンダブツ建て」と呼ばれる屋根だけの合掌造りで、合掌造り家屋の原型と言われています。
江戸時代の五箇山の農家の住居として各所に見られましたが、現在はこの1棟のみが残っています。
【世界遺産バスでのアクセス】
世界遺産バスが以下の2か所から出ています。
◆世界遺産バス発着場所
・あいの風とやま鉄道・高岡駅前7番バス乗り場
・JR城端線・城端駅前バス乗り場
時刻表など詳しくは加越能バスのページでご確認ください。
【車でのアクセス】
東海北陸自動車道を五箇山ICで降りて「菅沼」までは車で約2分、「菅沼」から「相倉」までは車で約15分(11km)です。
下の地図の場所に有料駐車場(相倉合掌集落 第1駐車場)があります。満車の場合は第2駐車場に案内してくれます。
普通車・軽自動車500円
訪問日:2021年9月
最後まで見ていただきありがとうございます。
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