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門司港レトロの町並み(福岡県北九州市)


2026年10月28日
古い町並み , 福岡県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★67

町並み保存度
★★★★★
★★★★★60
明治から昭和初期にかけて国際貿易港として繁栄した当時の西洋建築が数多く現存しています。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★60
門司港レトロ地区はコンパクトにまとまっていて徒歩で回れます。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★80
町全体がノスタルジックな大正ロマンの雰囲気に包まれていて、風情ある港町の町歩きを楽しめます。
見学できる施設や飲食店も多く誰もが楽しめる観光地となっています。

門司港は、明治から昭和初期にかけて、国際貿易港として栄えた歴史ある港町です。1889年(明治22年)に開港し、横浜・神戸などと並ぶ一大貿易港として発展しました。

当時は海運会社や商社などが進出し、港の周辺には洋風建築が次々と建てられました。現在も、門司港駅をはじめ、旧門司三井倶楽部、旧大阪商船、旧門司税関など、往時の繁栄を伝える歴史的建造物が残っています。

これらの建物を生かして整備されたのが、JR門司港駅周辺に広がる「門司港レトロ」です。1995年(平成7年)にグランドオープンし、歴史的な街並みと現代の商業施設やホテルが調和する観光エリアとして親しまれています。


目次

明治から昭和初期にかけて国際貿易港として繁栄した門司港


旧門司税関


旧門司税関|門司港レトロ(福岡県北九州市)
旧門司税関は、明治42年(1909年)の門司税関発足を契機に、明治45年(1912年)に建てられた赤レンガ造りの歴史的建造物です。昭和初期まで税関庁舎として使用され、門司港の貿易を支えてきました。

旧門司税関|門司港レトロ(福岡県北九州市)
その後、倉庫などとして利用されていましたが、1994年(平成6年)に北九州市によって復元整備が進められ、往時の姿を取り戻しました。赤レンガの外壁と重厚な建物のたたずまいが、港町の歴史を今に伝えています。

旧門司税関|門司港レトロ(福岡県北九州市)
館内1階には、天井が高く開放感のあるエントランスホールや休憩スペース、税関の広報展示室があり、税関の仕事や密輸の手口などについて知ることができます。また、カフェも併設され、散策の合間にひと休みすることができます。

旧大阪商船


旧大阪商船|門司港レトロ(福岡県北九州市)
旧大阪商船は、大阪商船株式会社の門司支店として建てられた洋風建築です。設計を手がけたのは、建築家・河合幾次で1917年(大正6年)に竣工しました。木造2階建て(一部コンクリート造)で、レンガ調の鮮やかなオレンジ色のタイルと白い帯状の装飾が美しい外観を形づくっています。建物の角には大きなアーチ窓が設けられ、その上には印象的な八角形の塔屋がそびえています。建築様式には、ドイツやオーストリアを中心に広まったゼツェッシオン様式の影響が見られます。竣工当時は、ひときわ目を引く建物として門司港の象徴的な存在でした。

旧門司三井倶楽部


旧門司三井倶楽部|門司港レトロ(福岡県北九州市)
旧門司三井倶楽部は、三井物産門司支店が接客や宿泊のための施設として、1921年(大正10年)に門司港の山手、谷町に建てた建物です。翌年には、来日した物理学者アインシュタイン夫妻が宿泊したことでも知られています。

旧門司三井倶楽部|門司港レトロ(福岡県北九州市)
戦後は国鉄の施設として利用されましたが、平成7年(1995年)に現在の門司港レトロ地区へ移築されました。平成2年(1990年)には、北九州地方における大正期の近代化を示す建築として、国の重要文化財に指定されています。

旧門司三井倶楽部|門司港レトロ(福岡県北九州市)
館内2階には、アインシュタイン夫妻が宿泊した寝室や居間が復元保存され、「アインシュタイン・メモリアルルーム」として公開されています。また、門司出身の作家・林芙美子に関する記念室も設けられています。

旧門司三井倶楽部|門司港レトロ(福岡県北九州市)

門司港駅


JR門司港駅|門司港レトロ(福岡県北九州市)
門司港駅は、1914年(大正3年)に「門司駅」として開業した、歴史ある駅です。1942年(昭和17年)に現在の「門司港駅」へと改称されました。

JR門司港駅|門司港レトロ(福岡県北九州市)
現在の駅舎は、木造2階建てのネオ・ルネッサンス様式を基調とした洋風建築です。左右対称の端正な外観が特徴で、中央部は「門」をイメージしたデザインといわれています。

JR門司港駅|門司港レトロ(福岡県北九州市)
1988年(昭和63年)には、鉄道駅舎として日本で初めて国の重要文化財に指定されました。

岩田家


岩田家|門司港レトロ(福岡県北九州市)
岩田家は、1899年(明治32年)から門司港地区で酒類の販売を営んできた商家です。現在の建物は、1922年(大正11年)に店舗兼住宅として建てられました。小屋裏に残された棟札から、1921年(大正10年)に上棟したことがわかっています。

岩田家|門司港レトロ(福岡県北九州市)
建物は、主屋に加えて土蔵や煉瓦造りの防火塀が残されています。伝統的な町家建築に近代の意匠が融合した、門司港の商業の歴史を今に伝える貴重な建物です。

大連友好記念館


北九州市大連友好記念館|門司港レトロ(福岡県北九州市)
大連友好記念館は、北九州市と中国・大連市の友好都市締結15周年を記念して、1994年(平成6年)に建てられました。。建物は、1902年(明治35年)にロシア帝国が大連市に建設した「東清鉄道汽船会社事務所」をモデルに、忠実に複製されたものです。異国情緒あふれる外観には、茶色と白のタイルの美しいコントラストが見られ、屋根の塔や煙突なども印象的です。

三宜楼


三宜楼|門司港レトロ(福岡県北九州市)
三宜楼は、1931年(昭和6年)に新築・開業した、門司港を代表する高級料亭です。国際貿易港として栄えた門司港において、金融機関や運輸会社、商社などの関係者が集う社交場としても重要な役割を果たしました。昭和初期には、門司港を代表する料亭の一つとして知られていました。一時は閉業しましたが、保存・修復を経て2014年(平成26年)にリニューアルオープンしました。現在は、三宜楼や門司港の歴史を紹介する展示スペースが設けられ、無料で見学できます。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR門司港駅を降りてすぐ。駅舎自体が重要文化財です。

【車でのアクセス】
下の地図の場所の門司港レトロ観光駐車場(駐車開始から3時間以内:200円/時間)が便利です。





訪問日:2026年4月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、門司港の町並みについての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。


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