古旅 日本の古い町並み

MENU

鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)


2026年10月21日
古い町並み , 岩手県

【町並み感動度】
★★★★★
★★★★★73

町並み保存度
★★★★★
★★★★★70
現在も盛岡町家や由緒ある寺院、湧水などが色濃く残ります。
町並みの規模
★★★★★
★★★★★70
街道沿いを中心に比較的広範囲に渡って古い町並みが残されています。
観光魅力度
★★★★★
★★★★★80
盛岡町家や由緒ある寺院、湧水が残る古い町並みは見応えがあり、無料で見学できる施設が多いのも魅力です。

岩手県盛岡市にある鉈屋町(なたやちょう)は、江戸時代から北上川の舟運や街道交通の要所として栄えました。
江戸から明治時代にかけては、北上川舟運の拠点であるとともに、奥州街道や宮古・遠野街道への城下玄関口として重要な役割を担っていました。

川港の新山河岸から川原町にかけては、運輸や交通に関わる店が並び、惣門の周辺には大きな商家が集まりました。一方、鉈屋町は、街道筋の農村を背景に庶民的な商家が軒を連ねて発展していきました。

また、鉈屋町は古くから良質な水に恵まれ、酒・味噌・醤油などの醸造業が盛んな地域でもありました。
その水の恵みを今に伝えるのが、「平成の名水百選」に選ばれた「大慈清水」と「青龍水」です。
現在も、鉈屋町には平入りの伝統的な商家建築「盛岡町家」が並ぶ風景が残り、盛岡の歴史や文化に触れることができます。


目次

盛岡町家や由緒ある寺院、湧水が残る鉈屋町の町並み


鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
鉈屋町(なたやちょう)は、江戸時代から良質な水に恵まれ、酒・味噌・醤油などの醸造業が盛んだった歴史ある町です。

鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
町名は、京都の富豪・鉈屋長清が当地に「鉈屋山菩提院」という寺を建立したことに由来すると伝えられています。1812年(文化9年)には、現在の鉈屋町が城下町の一町として定められました。

鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
江戸時代には北上川の舟運や奥州街道が交わる水陸交通の結節点として、多くの商人が集まりました。

鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
鉈屋町は古くから良質な水に恵まれ、酒・味噌・醤油などの醸造業が盛んな地域でもありました。

鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
街道沿いを中心に往時の繁栄を伝える古い町並みが残されています。

盛岡町家を見学できる「もりおか町屋物語館」


もりおか町屋物語館
もりおか町屋物語館
盛岡町家とは、江戸時代以降に盛岡の城下町で建てられた、伝統的な町人の「職住一体」の住まいです。

もりおか町屋物語館
もりおか町屋物語館
中の間にある「常居」は、家族の生活の中心であり主人の仕事場を兼ねた吹き抜けの部屋で、立派な神棚が備えられています。

平成の名水百選に選ばれた湧水


大慈清水
大慈清水
この町の水の恵みを今に伝えるのが、「大慈清水」と「青龍水」です。どちらも藩政時代から利用されてきたとされ、地域の人々の飲み水や生活用水として大切に守られてきました。明治時代の寄進者名簿も残っており、昭和初期には利用者による組合が整備を進めました。

大慈清水|鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
井戸は用途ごとに使い分けられ、一番井戸は飲み水、二番井戸は米とぎ、三番井戸は洗い物、四番井戸は足洗いなどに利用されてきました。

青龍水
青龍水
「大慈清水」と「青龍水」は、盛岡の歴史的な町並みと水文化を象徴する存在で、そろって「平成の名水百選」に選ばれています。

かつての豪商の面影を残す木津屋本店


木津屋本店|鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
木津屋本店は、1638年(寛永15年)創業とされる商家です。盛岡城下町の南の玄関口にあたる惣門に位置し、かつての豪商の面影を残しています。

木津屋|鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
防火に配慮して建てられた重厚な土蔵造りが特徴で、歴史ある町並みに趣を添えています。1983年(昭和58年)には岩手県指定文化財となり、盛岡の商業の歴史を伝える貴重な建物として大切に保存されています。

明治橋際の御蔵(盛岡市下町史料館)


明治橋際の御蔵(盛岡市下町史料館)|岩手県盛岡市
明治橋のたもとにある「御蔵(おくら)」の周辺は、藩政時代に「新山河岸(しんざんがし)」と呼ばれ、北上川舟運の重要な拠点として栄えました。川沿いには御番所や舟宿、物資を保管する御蔵などが建ち並び、奥州街道にも近い交通の要所でした。当時、北上川には「新山舟橋」と呼ばれる橋が架けられていました。両岸と中島の大黒柱に舟を鉄鎖でつなぎ、その上に厚い板を敷き並べて、人や馬が渡れるようにしたものです。現在の御蔵は、盛岡藩が米を備蓄するために建てた江戸時代の米蔵です。建築年代の詳細は明らかではありませんが、高床式の構造や湿気を防ぐ工夫などに、当時の米の保管方法がうかがえます。

明治橋際の御蔵(盛岡市下町史料館)|岩手県盛岡市
現在、御蔵の中は無料で公開されており、江戸時代からの庶民の生活用具や新山舟橋ゆかりの資料など約1000点が展示されています。係の方が地域の歴史や文化について詳しく説明してくださいました。

第19代内閣総理大臣・原敬の菩提寺、大慈寺


大慈寺山門|鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)
大慈寺の山門は1905年(明治38年)に建造された中国様式(竜宮門)の楼門形式で、盛岡市の景観重要建造物に指定されています。第19代内閣総理大臣・原敬の菩提寺としても知られています。

アクセス


【電車でのアクセス】
JR東北本線・仙北町駅から御蔵(盛岡市下町史料館)まで徒歩約12分

【車でのアクセス】
下の地図の場所の「もりおか町家物語館」の駐車場(無料)を利用できます。





訪問日:2026年10月




最後まで見ていただきありがとうございます。
ご感想や、鉈屋町の町並み(岩手県盛岡市)についての思い出、これから出かけられる方に役立つ情報等ございましたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。


ページ上に戻る


コメントを書く
メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。
コメント *
お名前 *

サイト

メール

下に表示されている番号を入力してください。












ページ上に戻る

furutabi.com